「食欲」の話

「神は、…私たちを新たに生まれさせ…」(Ⅰペトロ1:3)
 ある牧師が、「食欲」について、こんな話をしていました。 食欲は人の本質によって決まり、新しく生まれる時、新たな本質に見合った新しい「食欲」を神さまは、私たちクリスチャンにお与えになっている、というのです。 例えば、鳥はミミズに対して食欲を感じ、猫はキャットフードに対して食欲を感じる。でも私たちは、そのどちらに対しても食欲を感じない。なぜか?それは、私たちは鳥や猫ではない人間だからです。ミミズに対して食欲を感じるような鳥が備え持つ本質を私たち人間は持ち合わせていないからだ、というのです。 そう言われてみますと、確かに猫は猫の好きなものに対して食欲を感じ、犬も犬の好きなものに対して食欲を感じていますね。その牧師は、こんなことも語っていました。「罪人も罪人が好きなものに対して食欲を感じるのだ」というのです。確かに分かる感じがいたします。 でも、私たちが主イエス・キリストと出会い、そのお方を信じて洗礼を受け、新しい歩みを始めるとき、私たちの内側に新しい変化が起こることに気づかされます。「食欲」という言葉を使うならば、キリストの好きなものに対して、私も食欲を感じ始めるからです。「食欲」は私の本質の一部ですから、外から強要されることではなく、むしろ内側から自然に湧き上がるものでしょう。こうした変化こそが、クリスチャンとしての歩みの大きな喜びとなります。 私は〈なるほど〉とうなずいてしまいました。確かに私の内側にも、新しい「食欲」が与えられていることに気づきます。それは「イエスさまのように生きたい、イエスさまのようになりたい」という「食欲」です。 あなたの内側にも、新しい「食欲」が与えられていることに気づきますか。さあ、その聖なる「食欲」を満たす一日が始まりました。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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