恵みの主に応答して生きる

「神である主は、エデンの園に人を連れて来て、そこに住まわせた。そこを耕し、守るためであった。神である主は、人に命じられた。『園のどの木からでも取って食べなさい。ただ、善悪の知識の木からは、取って食べてはいけない。取って食べると必ず死ぬことになる。』」(創世記2:15−17)
 創世記一章と二章とを比べる時に、神さまの呼び名が「神」から「主」へと変わっていることに気づきます。「主」という呼び名は固有名詞、つまり神さまのお名前なのです。 創世記は二章に入り、「神なる主と人との交わり」という視点から創造の出来事を語り直しています。 さて、「神のかたち」に造られた人は「主と交わる者」として創造されました。「その鼻に命の息を吹き入れられた」とは、頬と頬が触れ合うような近さを私たちに伝えます。そしてこうした近さと親しさとはまさに夫婦の関係のようだと語った先生がおられます。 私たち人間は、このような近く親しい主との交わりにより、「命の息」である聖霊の恵みにあずかり生きる者とされているのです。その交わりこそ、礼拝やディボーションのひと時です。 さて、エデンの園に生きる二人は、主の務めに用いられる喜びと、日ごとの糧を豊かに備えてくださる主への感謝で心が満たされていたことだと思います。 一日の働きを終えて心地よい疲れと充実感を覚えながら善悪の知識の木の前に立ちます。そこで「善悪の知識の木からは、取って食べてはいけない」という御言葉を思い起こすのです。  二人は「これだけ良くしてくださる恵みの主よ、あなたを愛しています」と告白し、その実を食べないことにより、主なる神さまへの感謝と献身を表明することができました。 このようにして主なる神さまとの信頼関係を深めていけたのです。 今日、あなたは、どのようにして恵みの主に応答するように導かれていると感じていますか。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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