成分『無』調整が美味しい

「生まれたばかりの乳飲み子のように、理に適った、混じりけのない乳を慕い求めなさい。これによって成長し、救われるようになるためです。」 (ペトロの手紙一 2章2節)
 買い物に行こうとした時「牛乳も買ってきて。ちゃんとした牛乳ね!」と妻に言われた。しかし、買ったのは成分を調整した牛乳だった。次の買い物でも頼まれた。『しっかり』という名の入った牛乳だったが、それは「牛乳」ではなく乳飲料なのだそうだ。何度言われても間違える・・・。 ペトロは、「混じりけのない乳」を求めなさいと勧めました。つまり、それは神の言葉である『聖書』です。かつて宗教改革の時代の教会は、聖書に書かれていることとは異なる「免罪符による罪の赦し」という考えが生まれていました。聖書の権威に加えて教会の権威が大きくなっていたのです。しかし宗教改革者ルターは教会の権威を退けて「聖書のみ」と、聖書だけに権威があるとしたのです。聖書は混じりけのない唯一の真理だとはっきりさせました。 こういった過ちは、私たちにも当てはまります。聖書の言葉を自分勝手に利用してしまうのです。聖書のみ言葉には、神さまの御心が反映されているのです。神の意思を思いつつ聖書の言葉を忠実に受け取って、人ははじめて成長することができるのです。そして、その先に救いがあるのです。混じりけのない唯一の真理、聖書のみ言葉に生きていきましょう。
《祈り》いつくしみ深い神さま、あなたは私が生まれたばかりの乳飲み子のように、未熟であっても「成長しなさい」と見守ってくださいます。成長できていない未熟な私でも、認めてくださる「幅」があることを知りました。あなたのいつくしみ深さに感謝いたします。
牧師 和田一郎
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