いい塩梅
「塩は良いものである。だが、塩に塩気がなくなれば、あなたがたは何によって塩に味を付けるのか。自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平和に過ごしなさい。」 (マルコによる福音書9章50節)
秋が深まったある日、京都の漬物屋さんで食した「千枚漬け」が美味しかった。漬物屋さんでは何百もの段ボール箱で搬入される京野菜の「聖護院かぶ」を千枚漬けにする。その作業は、ある程度機械化されているが、かぶに塩を振るのは職人さんの聖域だそうだ。塩の振り加減が味を大きく変えてしまう。「塩梅(あんばい)」があるのだ。塩梅の本来の意味は、塩と梅を漬けた時にできる梅酢を使ってちょうど良い味にすること。塩梅によって野菜のうま味が引き出されるのだが、料理だけでなく生き方にも言えることだと思った。 人間関係や仕事など様々な場面で「塩梅よく」できているだろうか。塩辛すぎたり薄すぎたりして、丁度良い状態に整えるのは大変だなと感じます。一生懸命になり過ぎて、塩を振りすぎて塩辛くなってしまうことはないでしょうか。 イエスさまは、私たちに「地の塩となりなさい」ではなく、「あなたがたは地の塩である」(マタイ5:13)と言いました。これは事実を宣言されたのであって命じているのではありません。キリスト者は神の恵みによって、この地上の塩とされたのです。塩は世の中に味わいを添え、腐敗を防ぎ、善きものを引き出します。「あなたがた」、つまり私たちは、地上でこのような役割をすでに担っているのです。大切なのはその塩味を失わないように、キリストに従い続けることです。イエスさまに従うことなしに、塩は塩味を保つことができないからです。神さまの恵みという塩味のない人生は、塩なしで作った料理のようなものです。 どうも最近、塩を振りすぎているのかなぁ。無理をやめてちょうど良い「塩梅」で生活してみよう・・・と考える時があります。みなさんの塩梅はいかがでしょうか。
《祈り》私自身の内に「塩」を持ちなさいと言われる神さま、塩は良いものです。神の御霊が塩のように、私を腐敗から守り、人としての味をもたせてくださいます。自分の欲によって塩気を失わないように、この私を強めてください。
牧師 和田一郎
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発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
秋が深まったある日、京都の漬物屋さんで食した「千枚漬け」が美味しかった。漬物屋さんでは何百もの段ボール箱で搬入される京野菜の「聖護院かぶ」を千枚漬けにする。その作業は、ある程度機械化されているが、かぶに塩を振るのは職人さんの聖域だそうだ。塩の振り加減が味を大きく変えてしまう。「塩梅(あんばい)」があるのだ。塩梅の本来の意味は、塩と梅を漬けた時にできる梅酢を使ってちょうど良い味にすること。塩梅によって野菜のうま味が引き出されるのだが、料理だけでなく生き方にも言えることだと思った。 人間関係や仕事など様々な場面で「塩梅よく」できているだろうか。塩辛すぎたり薄すぎたりして、丁度良い状態に整えるのは大変だなと感じます。一生懸命になり過ぎて、塩を振りすぎて塩辛くなってしまうことはないでしょうか。 イエスさまは、私たちに「地の塩となりなさい」ではなく、「あなたがたは地の塩である」(マタイ5:13)と言いました。これは事実を宣言されたのであって命じているのではありません。キリスト者は神の恵みによって、この地上の塩とされたのです。塩は世の中に味わいを添え、腐敗を防ぎ、善きものを引き出します。「あなたがた」、つまり私たちは、地上でこのような役割をすでに担っているのです。大切なのはその塩味を失わないように、キリストに従い続けることです。イエスさまに従うことなしに、塩は塩味を保つことができないからです。神さまの恵みという塩味のない人生は、塩なしで作った料理のようなものです。 どうも最近、塩を振りすぎているのかなぁ。無理をやめてちょうど良い「塩梅」で生活してみよう・・・と考える時があります。みなさんの塩梅はいかがでしょうか。
《祈り》私自身の内に「塩」を持ちなさいと言われる神さま、塩は良いものです。神の御霊が塩のように、私を腐敗から守り、人としての味をもたせてくださいます。自分の欲によって塩気を失わないように、この私を強めてください。
牧師 和田一郎
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