桜の花のピンク
「私はぶどうの木、あなたがたはその枝である。人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。私を離れては、あなたがたは何もできないからである。」 (ヨハネによる福音書15章5節)
教会では数年前に植えられた、まだ背の低い河津桜が三月初旬から開花するようになりました。その木の幹を見て、ある詩人の話を思い出しました。その詩人は京都の染色家に美しく桜色に染まった糸で織った着物を見せてもらったそうです。そのピンクは、淡いようでいて燃えるような強さがあり、はなやかでしかも深く落着いている色でした。「この色は何から取り出したんですか?」。「桜からです」と染色家は答えました。 桜の花びらを煮詰めて色を取りだしたのだと思ったが、実は桜の幹の皮から取り出すのだそうです。あの黒っぽいゴツゴツした桜の皮からこの美しいピンクの色がとれるのだという。しかし、その色がとれるのは一年中で花が咲く直前だけだそうです。春先、もうまもなく花となって咲き出ようとしている桜の木が、花びらだけでなく、木全体で懸命になって最上のピンクの色になろうとしている。人の限られた視野の中では、桜の花のピンクしか見えない。その美しいピンクは、幹と樹皮と樹液から絞り出されたピンクだったということでした。 (『ことばの力』大岡信 著より) 『私はぶどうの木、あなたがたはその枝である』と、イエスさまはご自身をぶどうの木にたとえ、私たちを枝にたとえています。ぶどうの枝は自分が良い実を実らせているか、気にする必要はないのです。ぶどうの木つまりイエスさまに繋がってさえいれば、私たちはよい実を結ぶことができます。離れてしまったら、どんなに頑張っても実を結ぶことはできません。 大事なのはイエスさまにつながっていることです。その木の幹と樹皮と樹液から絞り出された聖霊が、私たちの内に注がれてよい御霊の実を結ぶのです。私たちは、ぶどうの木の枝であることをしっかりと理解し、そこにしっかりとつながっていることが大切なのです。
《祈り》イエスさま、「私につながっていなさい」声をかけてくださり感謝いたします。これまで自分の力だけで実を結ばせようと努力してきました。しかし、それは空回りで虚しい結果になることばかりでした。今はあなたに繋がるように、離れないように努めます。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
教会では数年前に植えられた、まだ背の低い河津桜が三月初旬から開花するようになりました。その木の幹を見て、ある詩人の話を思い出しました。その詩人は京都の染色家に美しく桜色に染まった糸で織った着物を見せてもらったそうです。そのピンクは、淡いようでいて燃えるような強さがあり、はなやかでしかも深く落着いている色でした。「この色は何から取り出したんですか?」。「桜からです」と染色家は答えました。 桜の花びらを煮詰めて色を取りだしたのだと思ったが、実は桜の幹の皮から取り出すのだそうです。あの黒っぽいゴツゴツした桜の皮からこの美しいピンクの色がとれるのだという。しかし、その色がとれるのは一年中で花が咲く直前だけだそうです。春先、もうまもなく花となって咲き出ようとしている桜の木が、花びらだけでなく、木全体で懸命になって最上のピンクの色になろうとしている。人の限られた視野の中では、桜の花のピンクしか見えない。その美しいピンクは、幹と樹皮と樹液から絞り出されたピンクだったということでした。 (『ことばの力』大岡信 著より) 『私はぶどうの木、あなたがたはその枝である』と、イエスさまはご自身をぶどうの木にたとえ、私たちを枝にたとえています。ぶどうの枝は自分が良い実を実らせているか、気にする必要はないのです。ぶどうの木つまりイエスさまに繋がってさえいれば、私たちはよい実を結ぶことができます。離れてしまったら、どんなに頑張っても実を結ぶことはできません。 大事なのはイエスさまにつながっていることです。その木の幹と樹皮と樹液から絞り出された聖霊が、私たちの内に注がれてよい御霊の実を結ぶのです。私たちは、ぶどうの木の枝であることをしっかりと理解し、そこにしっかりとつながっていることが大切なのです。
《祈り》イエスさま、「私につながっていなさい」声をかけてくださり感謝いたします。これまで自分の力だけで実を結ばせようと努力してきました。しかし、それは空回りで虚しい結果になることばかりでした。今はあなたに繋がるように、離れないように努めます。
牧師 和田一郎
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