今あるものに感謝しよう

「私の体に一つの棘(とげ)が与えられました。それは、思い上がらないように、私を打つために、サタンから送られた使いです。この使いについて、離れ去らせてくださるように、私は三度主に願いました。ところが主は、『私の恵みはあなたに十分である。力は弱さの中で完全に現れるのだ』と言われました。だから、キリストの力が私に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」 (コリントの信徒への手紙二12章7-9節)
 人は、あれがほしい、ああなりたい、こうして欲しいと望みが多いものです。それに向かっていくことを「自己実現」とか「夢」という人もいます。しかし、思い通りにいかないことが多いものです。その望みが叶えられなければ人は不幸でしょうか? 逆に求めてもいないものを与えられることがあります。病気、誤解、災害、貧しさなど、本当に辛い負の状態にあっても、信仰によって恵みを数えることができます。 使徒パウロは神さまから「私の恵みはあなたに十分である。力は弱さの中で完全に現れるのだ」と言われました。ですから、病気や挫折や貧しさがあっても、神の恵みを見つけることで、人は前を向いて生きていくことができます。落胆することなく、人を恨むこともなく、何かを学び、ただ自分のすべきことをやり、感謝する。あるべき自分であればいい。
「大きなことを成し遂げるために 力を与えて欲しいと神に求めたのに 謙虚を学ぶようにと 弱さを授かった。偉大なことができるように健康を求めたのに より良きことをするようにと 病気をたまわった 幸せになろうと富を求めたのに 賢明であるようにと 貧困を授かった 世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに 得意にならないようにと 失敗を授かった 人生を楽しもうとして あらゆるものを求めたのに あらゆることを喜べるようにと 命を授かった 求められたものはひとつとして与えられなかったが  願いはすべて聞き届けられた 神の意にそわぬものであるにもかかわらず 心の中に言い表せない祈りはすべて叶えられた 私はあらゆる人の中で 最も豊かに祝福されたのだ。」 (ニューヨーク市立大学附属病院リハビリセンターの壁に書かれた「無名戦士の詩」)
《祈り》神さま、今あるものに感謝して、明日に希望をもつことができますように。
牧師 和田一郎
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