不思議な魅力

「ですから、あなたがたは、もはやよそ者でも寄留者でもなく、聖なる者たちと同じ民であり、神の家族の一員です。」(エフェソ2:19)
 歴史家R・スタークの著書、『キリスト教とローマ帝国』をご存じでしょうか。そこにはローマ帝国の辺境に生じた、キリスト教という当時の人たちから見たら一種の新興宗教が、短期間のうちにローマ社会を席巻するに至った理由はどこにあるのかということが書かれています。 彼によれば、当時のクリスチャンが聖書の教えに従い、夫婦が尊敬し合い、親が子どもを愛し、子どももまた年老いた両親を大事にする。そうしたことが当たり前になされる中で、「彼らの仲間に加わりたい」と願い人々が次々に起こされた結果だと分析するのです。普通とはちがう「変わった人たち」、つまり神の家族がそこにいたからなのです。 考えてみると、これは私自身の経験でもありました。数年前、ある教会に奉仕に招かれました。そこには私の教会学校の先生がおられました。洗礼式も、高座教会で行われた按手式の時も、わざわざ駆けつけてくださったご夫妻です。その方たちとの再会は本当に幸いでした。他にも懐かしい方々もおられ、教会に通い始めた頃の思い出が走馬灯のように駆け巡ったことでした。 生まれて初めて教会の門をくぐり、集会に参加しました。同世代の高校生がギターを弾き、ゴスペルを賛美し、その歌詞が心にしみました。高校生たちに自分にない不思議な魅力を感じたのです。それ以来、礼拝に通い、今に至っています。振り返ると、高校生の仲間、世代を越え、同じ神さまを信じる神の家族がいて、支え合うことができたからだと思うのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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