【キリストについて①】(信仰の基本シリーズ3)

(全7シリーズ  各3回 月曜-水曜)
「御子は、見えない神のかたちであり すべてのものが造られる前に 最初に生まれた方です。天にあるものも地にあるものも 見えるものも見えないものも 王座も主権も 支配も権威も 万物は御子において造られたからです。万物は御子によって、御子のために造られたのです。」 (コロサイの信徒への手紙1章15-16節)
 御子であるイエスさまは「すべてのものが造られる前に 最初に生まれた」と語られています。イエスさまは、すべてのものが造られた天地創造に先立って、父なる神から生まれた方です。神によって造られた「被造物」ではなくて、神から生まれた「子」なのです。造られたもの(被造物)は、創造主ではありませんから、神ではありません。しかしイエスさまは、神から生まれた子ですから、イエスさまが神であることを意味しています。イエス・キリストは、父なる神から生まれた独り子なる神です。 イエス・キリストという呼称は「イエス」が名前、「キリスト」がタイトルです。イエスという名は、当時はごく一般的な名前でした。それは神の子の謙遜を表わしています。 「キリストは 神の形でありながら 神と等しくあることに固執しようとは思わず かえって自分を無にして 僕(しもべ)の形をとり 人間と同じ者になられました。」(フィリピ2:6-7)とあるとおりです。キリストとはメシア(油注がれた者)という意味です。ユダヤでは祭司、王などの統治者が就任する際に油を注がれたことに由来していて、特に旧約聖書で預言されてきた「救い主」を指す言葉です。ですから「イエス・キリスト」という呼び名は、謙遜に生き抜かれた「救い主」であることを意味しています。 この名前が示すとおり、イエスさまは100%神であり、100%人間です。神と人間のハーフではありません。神でありながら人となられました。これを「受肉」と言います。神でなくなったのではなく、御子である神のまま、人となられたのです。 さらにイエスさまは公生涯を始める時に洗礼を受けました。神の子でありながら、悔い改めの印である洗礼を受けることによって、罪人である私たちが神の前でなすべきことを先頭に立って模範となってくださったのです。神でありながらも人の痛みと、死の恐れを知ってくださる一人の人間として、この地上に来られたのです。
《祈り》イエスさま、あなたは人となられた神のことばです。ことばは神と共にあり、万物はことばによって成り、あなたは命であり、人の光です。アーメン。
牧師 和田一郎
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