MVPのスピーチ
「私は誰に対しても自由な者ですが、すべての人の奴隷となりました。より多くの人を得るためです。」 (コリントの信徒への手紙一9章19節)
2025年の大リーグ、野球のワールドシリーズで、球団初2連覇を飾ったドジャースの優勝パレードで、最優秀選手賞(MVP)の山本由伸投手はスピーチをした。彼は最初に“Buenas tardes"(スペイン語:こんにちは!)。英語で“Losing isn’t an option!"(負けるという選択肢はない!)、さらにチームメイトや職員、ファンに感謝の言葉を英語で話し、最後に日本語で「ありがとう!」とスピーチを締めくくった。 1分に満たない短いスピーチ。だがスペイン語、英語、日本語が盛り込まれたスピーチは、ドジャースというチーム、そして本拠地としているロサンゼルスを象徴していました。ロサンゼルスは人口の半分をスペイン語を話すラティーノ (中南米にルーツを持つ人)が占めている。山本由伸は短いスピーチを英会話の先生と相談して、それを意識していました。 一年前には、「ありがとう、ドジャースファン」と一言しか言えなかった彼は、一年間、英会話のレッスンをオンラインで続けていた。レッスンではスペイン語もやる。それはチームメイトとのコミュニケーションのためでもあり、アメリカ社会に広がるラティーノの存在を意識していたので、相手の言葉で、相手の心に近づこうとしたのです。 使徒パウロは生まれながらに多言語・多文化の世界に生きた人物でした。ギリシア語を母語とし、ヘブライ語を操りました。彼は語る内容を変えたのではありません。語り方と近づき方を、相手に合わせて変えたのです。「ユダヤ人には、ユダヤ人のようになりました・・・弱い人には、弱い人になりました・・・すべての人に、すべてのものとなりました。ともかく、何人かでも救うためです。」(1コリント 9:20–22) パウロにとって大切だったのは、福音の正しさを押し付けるのではなく、関係性の中で福音を届けることでした。相手を理解し、同じ地平に立とうとしたのです。
《祈り》神さま、私はいつも自分の正しさを押し通そうとしています。相手の言葉を自分の言葉で上書きしています。主よ憐れんでください。相手の言葉で相手の心に近づこうとする謙遜と勇気をお与えくださいますように。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
2025年の大リーグ、野球のワールドシリーズで、球団初2連覇を飾ったドジャースの優勝パレードで、最優秀選手賞(MVP)の山本由伸投手はスピーチをした。彼は最初に“Buenas tardes"(スペイン語:こんにちは!)。英語で“Losing isn’t an option!"(負けるという選択肢はない!)、さらにチームメイトや職員、ファンに感謝の言葉を英語で話し、最後に日本語で「ありがとう!」とスピーチを締めくくった。 1分に満たない短いスピーチ。だがスペイン語、英語、日本語が盛り込まれたスピーチは、ドジャースというチーム、そして本拠地としているロサンゼルスを象徴していました。ロサンゼルスは人口の半分をスペイン語を話すラティーノ (中南米にルーツを持つ人)が占めている。山本由伸は短いスピーチを英会話の先生と相談して、それを意識していました。 一年前には、「ありがとう、ドジャースファン」と一言しか言えなかった彼は、一年間、英会話のレッスンをオンラインで続けていた。レッスンではスペイン語もやる。それはチームメイトとのコミュニケーションのためでもあり、アメリカ社会に広がるラティーノの存在を意識していたので、相手の言葉で、相手の心に近づこうとしたのです。 使徒パウロは生まれながらに多言語・多文化の世界に生きた人物でした。ギリシア語を母語とし、ヘブライ語を操りました。彼は語る内容を変えたのではありません。語り方と近づき方を、相手に合わせて変えたのです。「ユダヤ人には、ユダヤ人のようになりました・・・弱い人には、弱い人になりました・・・すべての人に、すべてのものとなりました。ともかく、何人かでも救うためです。」(1コリント 9:20–22) パウロにとって大切だったのは、福音の正しさを押し付けるのではなく、関係性の中で福音を届けることでした。相手を理解し、同じ地平に立とうとしたのです。
《祈り》神さま、私はいつも自分の正しさを押し通そうとしています。相手の言葉を自分の言葉で上書きしています。主よ憐れんでください。相手の言葉で相手の心に近づこうとする謙遜と勇気をお与えくださいますように。
牧師 和田一郎
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