私の養子だ、文句があるか!
「私たちに子(養子)としての身分を授けるためでした。あなたがたが子であるゆえに、神は「アッバ、父よ」と呼び求める御子の霊を、私たちの心に送ってくださったのです。」 (ガラテヤの信徒への手紙4章5-6節)
俳優の森繁久彌さんは、戦後あるラジオ番組を担当している時、番組宛てにK子さんという女性から手紙が届きました。彼女はアフリカ系アメリカ兵と日本人女性の間に生まれたみなし子でした。「戦争の落とし子」と呼ばれた混血児でした。子どもの頃は肌の色が黒いといじめられ、本当の父だと信じていた養父からは突然「血が繋がっていないお前が、とやかく言う権利はない」と言われました。実の母親を探して会いに行くと、すでに別の家庭を築いていて、自分の子どもだと認めてもくれなかった・・・。K子さんにとっては、「あなたは私の子」と言ってくれる人がいなかったのです。同じ日本人だと言ってくれる人もいなかった。「戦争が憎い、同情なんていらない。ただ同じ日本人として当たり前に扱ってほしい・・・」そんな手紙を受け取った森繁さんは、ラジオや新聞で彼女のことを知らせたのです。すると、その話が海を渡ってアメリカの新聞にも取り上げられ、一人の青年がアメリカから彼女を訪ねてやって来たのです。交際を重ねるうちに二人は結婚することになりました。ところが問題が起きました。アメリカに渡るためのビザが取れなかったのです。戸籍上の彼女は孤児で、国籍がありませんでした。どうにもならなくなったと聞いて森繁さんはK子さんを養子縁組して自分の養女にしたのです。森繁K子です。「私の養子だ文句があるか!」と掛け合った結果、大使館側も折れてビザを出してくれたのです。彼女はアメリカに渡って結婚し、やがてクリスチャンとなって教会で働いているそうです。 クリスチャンは、以前は父なる神を信じることができない霊的なみなし子でした。それが父なる神の養子とされてイエス・キリストを長子とする兄弟姉妹に加えられました。それが神の家族です。
《祈り》主よ、今私たちはあなたのことを「アッバ父よ」と親しみを込めて呼ぶことができます。養子とされた恵みに感謝いたします。この温かい「神の家族」にさらに多くの養子を迎えることができますように、私たちを用いてください。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
俳優の森繁久彌さんは、戦後あるラジオ番組を担当している時、番組宛てにK子さんという女性から手紙が届きました。彼女はアフリカ系アメリカ兵と日本人女性の間に生まれたみなし子でした。「戦争の落とし子」と呼ばれた混血児でした。子どもの頃は肌の色が黒いといじめられ、本当の父だと信じていた養父からは突然「血が繋がっていないお前が、とやかく言う権利はない」と言われました。実の母親を探して会いに行くと、すでに別の家庭を築いていて、自分の子どもだと認めてもくれなかった・・・。K子さんにとっては、「あなたは私の子」と言ってくれる人がいなかったのです。同じ日本人だと言ってくれる人もいなかった。「戦争が憎い、同情なんていらない。ただ同じ日本人として当たり前に扱ってほしい・・・」そんな手紙を受け取った森繁さんは、ラジオや新聞で彼女のことを知らせたのです。すると、その話が海を渡ってアメリカの新聞にも取り上げられ、一人の青年がアメリカから彼女を訪ねてやって来たのです。交際を重ねるうちに二人は結婚することになりました。ところが問題が起きました。アメリカに渡るためのビザが取れなかったのです。戸籍上の彼女は孤児で、国籍がありませんでした。どうにもならなくなったと聞いて森繁さんはK子さんを養子縁組して自分の養女にしたのです。森繁K子です。「私の養子だ文句があるか!」と掛け合った結果、大使館側も折れてビザを出してくれたのです。彼女はアメリカに渡って結婚し、やがてクリスチャンとなって教会で働いているそうです。 クリスチャンは、以前は父なる神を信じることができない霊的なみなし子でした。それが父なる神の養子とされてイエス・キリストを長子とする兄弟姉妹に加えられました。それが神の家族です。
《祈り》主よ、今私たちはあなたのことを「アッバ父よ」と親しみを込めて呼ぶことができます。養子とされた恵みに感謝いたします。この温かい「神の家族」にさらに多くの養子を迎えることができますように、私たちを用いてください。
牧師 和田一郎
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