希望が生まれる
「苦難が忍耐を生み、忍耐が品格を、品格が希望を生む…」(ローマ5:3−4)
ユージン・H・ピーターソンが、その著書、『若者は朝露のように−思春期の子どもとともに成長する』の中で、次のように述べていました。 「聖書をよく読んでいくと、意外な真理が明らかになる。それは手本とすべき家族がないということである。聖書では賞賛の念を起こさせるような家族はひとつも登場しない。多くの家族に関する話が書かれており、家族生活に関するかなりの数の言及があり、家族の成長に役立つ助言が述べられている。にもかかわらず誰もが尊敬の念を抱たり、妬むほど立派な模範的な家族はひとつも登場しない」。 そして著者は、アダムの家庭からはじめ、ノア、イサク、ダビデ、最後にイエスさまの育った家庭にも言及し、最後、次のように結論付けていました。 「自分の家族がクリスチャンホームとして期待されている温かさや光に欠けているからといって自分を責め続ける必要はない。聖書に平和な家庭のモデルが描かれていない以上、目の前にあるもの(それは言い換えるならキリストにある家族、信仰の家族として共に生きる新しい共同体の約束であるが)に心おきなく注意を向けることができる。共に生きる生活とは家柄によってではなく、神の恵みによって造り出される関係によって成り立っている。私たちは自分が善良だからではなく、赦されているから前進していくことができるのだ」。 私は、ピーターソンの「私たちは自分が善良だからではなく、赦されているから前進していくことができる」という言葉が大好きです。常に、この恵みに立ち返り続ける必要があります。 神学校時代の恩師が、「問題のあることが問題なのではなく、その問題といかに取り組むかということこそが問題なのだ」と語られました。問題と取り組む中、忍耐や品格が生まれ、希望を生み出すことになります。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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