支綱切断

「ファラオの馬が戦車や騎兵と共に海に入ったとき、主は彼らの上に海の水を戻されたが、イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んだ。」 (出エジプト記15章19節)
 新しい船を初めて水に浮かべる儀式をご存じでしょうか?いわゆる進水式で、船体をささえる細い一本のロープを銀の斧によって切断することを「支綱切断(しこうせつだん)」というそうです。これにより船は海に向かって滑りだし進水する。数万トンもの船体を船台から水上へと滑り出させるという大掛かりで勇壮な方法が、かつてはほとんどだったそうです。それは、へその緒を切る作業だとも言われ、銀の斧でロープを切ると、その瞬間に新しい船は産声をあげる。新しい命がはじまる瞬間です。 モーセは海を前にして、ゆっくりと手を伸ばしました。数十万人もの巨大な群れが、今まさに神の民として産声をあげる時がきたのです。エジプト軍が追いかけるように海の中に入って行きました。モーセたちを引き戻そうと海の中に入ったとき、モーセが再び手を海の上に差し伸べると、海が元の状態に戻りました。エジプト全軍勢は壊滅したのです。「残された者はひとりもいなかった」と聖書は記しています。それはまさに「支綱切断」。この出来事によって、数十万人ものイスラエルの民が、奴隷ではなく神の民として産声をあげ、二度とエジプトに連れ戻されることのないように荒れ野に解き放たれたのです。  私たちは、日々新しい道へと解き放たれています。昨日まで抱えていた思い煩いや、暗い過去を、神さまは「その日の苦労は、その日だけ」と断ち切り、「安心して行きなさい」と送り出してくださいます。迷いが生じ「以前の方が良かった」と過去を振り返ろうとする私たちの迷いを断ち切って、前へと目を向けてくださるのです。与えられた道を歩んで行きましょう。
《祈り》主よ、日々私を新しくしてください。暗いものを断ち切ってくださる、あなたのみ力に期待します。今日、与えられた道に進ませてください。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名:高座教会 連絡先:info@koza-church.jp 住所:大和市南林間2−14−1