ありがとうの力

「どんな場合にも、感謝を込めて祈りと願いを献げ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超えた神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスにあって守るでしょう。」 (フィリピの信徒への手紙4章6-7節)
 アメリカのメジャーリーグ野球をスタジアムで観戦していた。試合が盛り上がっていくとグランドの選手見たさに前方に青年たちが群がってきて、後方に座っていた私たちはグランドが見えなくなってしまった。スタジアムではよくあることだが、青年たちは一向に座ってくれる様子がない。すると私の近くにいた小学生ぐらいの少年が大きな声で言った。「見えない、座ってくれ!」。すると数十人が一斉に振り向いた。私は一瞬緊張した。「なんだアイツ」と顔をしかめている者もいたからだ。皆その少年に注目した。その彼は落ち着いた声ではっきりと「サンキュー!」。そのひと言に、一同は静かに座ったのである。 「ありがとう」という言葉には力がある。時に優しく、時に力強く。 使徒パウロは、どんな時でも、感謝して祈りなさいと勧めています。「つらい時に感謝なんかしていられません」と言う人がいるかも知れません。それでも「感謝の力」は人知を超えた神の平和をもたらすのです。
《祈り》「天の父さま どんな不幸を吸っても 吐く息は感謝でありますように すべては恵みの呼吸ですから」 (詩人:河野進)
牧師 和田一郎
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