旅の途中を楽しみたい

「イエスは旅に疲れて、そのまま井戸のそばに座っておられた。正午ごろのことである。」 (ヨハネによる福音書 4章6節)
 かつて陣馬山という山に登った。東京と神奈川の境にある小さな山だ。十数人のグループ登山であったのだが、同行していたYGさんの体調が悪くなって、山頂に向かうのはやめて山腹で一緒に休むことにした。山道に腰を下ろして楽しい会話を楽しんだ。そこで思った。「山」は広く深い。1日や2日では見ることができない。頂上に辿り着くだけでは知りえないものがある。それよりも、山にいることをもっと楽しめばいい。 道の途中を楽しむ。それがいいのだと思った。旅に終わりを決めない。旅の途中を楽しみたい。人生の旅路も同じ、そんな自分にたどり着いたところだ。  イエスさまは旅の途中で休憩しました。井戸のそばに座ることにしたのです。そこに地元に住む女がやってきて会話がはじまったのです。女はイエスさまと話をしていくうちに、自分自身の生き方を示され、これから歩むべき道を示されました。彼女は救われました。井戸へ水を汲みに行ったその道の途中に大きな出会いがあったのです。
《祈り》主よ、人生という旅路に「出会い」を備えてくださりありがとうございます。私は人に出会い、本に出会い、仕事に出会い、あなたに出会いました。この出会いの旅路はゴールすることが目的ではなくて、旅の途中に喜びがあります。あなたが備えてくださった出会いを喜ぶことができますように。
牧師 和田一郎
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