レクリエーション
「神は第七の日を祝福し、これを聖別された。その日、神はすべての創造の業を終えて休まれたからである。」 (創世記2章3節)
「夕べがあり、朝があった」という言葉が天地創造の物語では繰り返されています。この言葉にあるように、ユダヤの一日は日没から始まり日没に終わります。夜が先にあり、昼が後におとずれるのです。日が暮れてしまうと、松明でもたいて照らすのでなければ、月と星しか夜を照らすものはありません。夜の暗さは現代人が考える夜よりも、はるかに暗く、深い闇に包まれた時間帯であったはずです。ですから古代の生活は、基本的には日没で終わり、日の出と共に一日の営みを始めるというリズムでした。夜の休みの間に、疲れが癒やされ、傷ついたり病んだりしているところが回復に向かいます。またイスラエルの地域は暑い地域ですから、昼間に厳しく照りつける太陽によって渇いた土地は、朝露に濡れてよみがえり、しおれていた植物は息を吹き返して再び花や葉を広げます。それは、神によって作られた世界が、傷つき、疲れて、すり減ってしまったとしても、再び神さまが造られた状態へと回復されるということ。すなわち、もう一度作り上げる「再創造」と呼ぶことができます。日々再創造があり、安息日によっても一週間ごとに再創造がある。 「再創造」という言葉を、そのまま英語にすると「リ・クリエーションrecreation」となります。日本でもそのまま定着している「レクリエーション」です。日本で「レクリエーション」というのは、娯楽とか遊びというような意味でとらえられている場合が多いと思いますが、もともとはキリスト教の天地創造に由来する言葉です。最初の創造の状態、すなわち、神さまが造られた、あるべき状態に修復させるということです。天地創造のあと、アダムとエバが神さまとの約束を破って、エデンの園から追放されてしまいます。罪というのは、そういう神さまとの関係を壊してしまった人間の状態のことを言うのです。それをもう一度、週の初めの安息日にあたる日曜日に、創造された時の人間の状態に戻そうというのが本来の「レクリエーション」です。
《祈り》神さま、夜の静かな時間が、このように素晴らしい時だとは知りませんでした。私たちは日々、再創造されます。新しい朝が素晴らしい時となるようお願いいたします。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
「夕べがあり、朝があった」という言葉が天地創造の物語では繰り返されています。この言葉にあるように、ユダヤの一日は日没から始まり日没に終わります。夜が先にあり、昼が後におとずれるのです。日が暮れてしまうと、松明でもたいて照らすのでなければ、月と星しか夜を照らすものはありません。夜の暗さは現代人が考える夜よりも、はるかに暗く、深い闇に包まれた時間帯であったはずです。ですから古代の生活は、基本的には日没で終わり、日の出と共に一日の営みを始めるというリズムでした。夜の休みの間に、疲れが癒やされ、傷ついたり病んだりしているところが回復に向かいます。またイスラエルの地域は暑い地域ですから、昼間に厳しく照りつける太陽によって渇いた土地は、朝露に濡れてよみがえり、しおれていた植物は息を吹き返して再び花や葉を広げます。それは、神によって作られた世界が、傷つき、疲れて、すり減ってしまったとしても、再び神さまが造られた状態へと回復されるということ。すなわち、もう一度作り上げる「再創造」と呼ぶことができます。日々再創造があり、安息日によっても一週間ごとに再創造がある。 「再創造」という言葉を、そのまま英語にすると「リ・クリエーションrecreation」となります。日本でもそのまま定着している「レクリエーション」です。日本で「レクリエーション」というのは、娯楽とか遊びというような意味でとらえられている場合が多いと思いますが、もともとはキリスト教の天地創造に由来する言葉です。最初の創造の状態、すなわち、神さまが造られた、あるべき状態に修復させるということです。天地創造のあと、アダムとエバが神さまとの約束を破って、エデンの園から追放されてしまいます。罪というのは、そういう神さまとの関係を壊してしまった人間の状態のことを言うのです。それをもう一度、週の初めの安息日にあたる日曜日に、創造された時の人間の状態に戻そうというのが本来の「レクリエーション」です。
《祈り》神さま、夜の静かな時間が、このように素晴らしい時だとは知りませんでした。私たちは日々、再創造されます。新しい朝が素晴らしい時となるようお願いいたします。
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