最先端技術と真理

「私は門である。私を通って入る者は救われ、また出入りして牧草を見つける。盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするためにほかならない。私が来たのは、羊が命を得るため、しかも豊かに得るためである。」 (ヨハネによる福音書10章9-10節)
 最先端技術が正しいとは限らない。15世紀、グーテンベルグの活版印刷は当時の最先端技術でしたが、すでに当時からフェイクニュースが存在し拡散しました。それが「魔女狩り」を引き起こした『魔女に与える鉄槌』という一冊の本です。その本によって300年以上にわたり約5万~10万人が魔女だとして処刑されてしまったのです。 考えてみると、その時代は活版印刷によって『聖書』が普及した時代です。最先端の技術によって真実の情報も、偽りの情報も人々は手にすることができたのです。ところが偽りの情報に翻弄される人が多かった。『聖書』に魔女の存在など書かれていません。まさに人間というのは真実よりも、自分の興味を満たす情報に心を惹かれてしまうのです。魔女狩り当時の指導者や市民たちは、少し変わった人、意見の合わない人、自分の地位を脅かしそうな人を排除するために魔女狩りを口実にしたと考えられています。時代は「本」から「SNS」に変わりました。明らかに間違ったことでも「都合の悪い人を排除しよう」という空気が、今もあるように思います。 イエスさまの時代にいた、宗教指導者たちにとってイエスさまは不都合な存在でした。自分たちの立場を脅かすと恐れました、そのイエスさまが癒した、生まれつき目の見えない男を呼び出して尋問したのです。「神の前で正直に答えなさい。私たちは、あの者(イエス)が罪人であることを知っているのだ」(ヨハネ書9:24)ともっともらしい偽りを言いますが、目を癒された男が「あの方が罪人かどうか、私には分かりません。ただ一つ知っているのは、目の見えなかった私が、今は見えるということです。」という真実を口にすると、男を町から追い出しました。 イエスさまはご自分のことを「門」だと言われます。門とは唯一の真理であり、通ろうとする人を邪魔する者を「盗人」と言いました。私たちは情報が溢れるこの社会の中で、唯一の真理を見極め、そこから離れないで留まり続けることを求められているのです。
《祈り》真実の主よ、私たちは自分の思いが満たされる情報ばかりを集めてしまいます。しかし、私の命はあなたに聖書には真実が記されています。聞きたくないことも語られていますが、すべて真理である神の言葉です。聖書に記された真理に留まることができますように。
牧師 和田一郎
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