キリストのタイムパフォーマンス

「シモンとその仲間はイエスの後を追い、見つけると、『みんなが捜しています』と言った。」 (マルコによる福音書1章36-37節)
 アメリカのメジャーリーグ野球では、ピッチクロックというルールができました。ピッチャーがボールを投げる時、次のボールを規定の時間内に投げなければいけないというルールができました。その時間内に投げないとワンボールを取られます。 卓球でも試合時間が長引くと、「促進ルール」というのが作られて、長いラリーにならないようなルールができたのです。私は卓球のラリーは長くなると白熱して面白いのかと思ったのですが、そうではないのですね。野球も卓球も試合時間が長いと、見てもらえないスポーツになってしまうのです。タイパの悪いスポーツは見てもらえない。今の時代のニーズなのですね。 イエスさまの時間の過ごし方に注目したいと思いました。ある朝早く、まだ暗いうちに、イエスさまは起きて、寂しい所へ出て行き、そこで祈っておられました。忙しい日々の中で、イエスさまが大切にしていたのは、祈るという時間でした。 祈るというのは神に心を向けて語りかけることです。その時間をイエスさまは朝の一番最初の時間に大切にしていたのです。その時、弟子たちが呼びに来ると、イエスさまは言われました。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、私は宣教する。私はそのために出て来たのである」と、新しい一日に向けて力強い言葉でスタートするのです。忙しい日々の中で、イエスさまの心と身体の健康を守ることができたのは、父なる神さまとの静かな時間があったからです。 私たちも同じように「止まる時間」「祈る時間」を意識的にとりたいと思います。効率を求めるだけでは、魂は飢えてしまいます。スマートフォンの通知を切り、深呼吸をして、心を神に向ける時、私たちの中に新しい力が湧いてきます。それが、イエスさまが語られた「神の国」に触れる瞬間です。神の国は、速さや効率ではなく「信頼」と「安らぎ」の中に広がっています。
《祈り》主よ、私たちはいつも急ぎ、効率を求め無駄をなくそうとします。けれどその中で心が乾き、あなたの声を聞き逃していました。どうか、何かを獲得するためではなく、あなたに委ね、あなたの愛に包まれるための時間を守らせてください。
牧師 和田一郎
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