ジョックロック

「百二十人の祭司たちがラッパを吹き鳴らした。ラッパを吹き鳴らす者と詠唱者は声を合わせて主を賛美し、ほめたたえた。そして、ラッパ、シンバルなどの楽器と共に声を上げ、『主は恵み深く、その慈しみはとこしえに』と主を賛美すると、雲が神殿、すなわち主の神殿に満ちた。」 (歴代誌下5章12-13節)
 かつて高校野球、夏の甲子園大会を見に行ったことがあります。初めての甲子園。初めてみるアルプススタンド、名物「かちわり氷」がすぐに溶けてしまう灼熱の太陽。そんな中で、その日は智弁和歌山高校の応援団の応援に惹きつけられました。高校野球ファンの間で “魔曲" と呼ばれているのが智弁和歌山の「ジョックロック」だ。 この曲は試合の終盤にしか使わない。そして、この曲が流れると打線が爆発して、大量得点で逆転、9回裏にサヨナラ勝ちといった奇跡の勝利を生んできた。魔曲が選手たちを後押しして流れを変え、球場の空気までも変えるという。他にも「ハイサイおじさん」は沖縄県の悲願の優勝となった沖縄尚学高校の決勝戦で話題になったが、沖縄の誇りや熱意が指笛とともに球場を沖縄一色にした。習志野高校の「Let‘sGo! 習志野」は、習志野市民は皆知っていて、市長が「もはや習志野市歌です!」と市民に愛される応援曲もある。 同じ千葉県には「チャンス紅陵」(拓大紅陵高校)も有名で、この両校の吹奏楽部が「野球応援コンサート」を市民ホールで開催すると満員御礼になるほど愛されている。野球応援吹奏楽という、一つの音楽ジャンルがあるようです。そして、どれもレベルが高く、吹奏楽の甲子園とも呼ばれる「全日本吹奏楽コンクール」の上位校には、甲子園の常連校も多いのです。  神殿礼拝では、奏楽は単なる「雰囲気づくり」ではありません。民の心をひとつにし、礼拝を“形"として整え、神の前に共同体を導く役割がありました。そして奏楽は、礼拝の中心を「人の熱気」ではなく「主の恵み」へと据え直します。音が高まることで、人の感情が盛り上がるのではなく、神の御名が高くされ、賛美が神へと届けられていく。その結果として、雲が神殿に満ちました。心から熱意をもって神を賛美し礼拝が捧げられるなら、主なる神さまは臨在をもって応えてくださるのです。
《祈り》主なる神様。私たちの心をあなたに向けさせてください。喜ぶ時も苦しい時も、奏楽を用いて心を一つにして、主の御名を崇めます。楽器と共に声をあげ賛美と祈りをもって礼拝できますように。
牧師 和田一郎
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