私たちには光がある

「あなたがたの光を人々の前に輝かせなさい。」 (マタイによる福音書5章16節)
かつてマザー・テレサが来日したことがあります。インドで貧困や病気に苦しむ人々の救済に生涯をささげたキリスト者です。ノーベル平和賞を受賞したあとの彼女の日本滞在は多忙を極めました。当時、通訳をしていたシスターの渡辺和子さんは、慣れない土地での長旅と講演をこなす74歳のマザーは、いつも笑顔のある凄い人だなと思ったそうです。ある時その秘訣を話してくれました。「シスター、私は神さまと約束をしているのです。フラッシュがたかれる度に笑顔で応じますから、魂を一つお救いくださいと」。笑顔で応じるたびに、イエスさまを信じるキリスト者を起こしてくださいと、神様と約束をしたそうなのです。それで、いつも「笑顔」という光を輝かせることができたのですね。  イエスさまは、山上の説教で「あなたがたの光を人々の前に輝かせなさい。」と語られました。「あなたがたの光」と言うのですから、私たちには「光がある」ということですね。ところが私たちだって落ち込んでいることもあるし、イライラすることだってあるのです。「とても人さまの前に輝かせる光なんてありません」とも思うのです。しかし、私たちの光とは、全能なる神さまの光です。月が太陽の光を反射させて輝くように、神と繋がる者には輝きがあります。それが「あなたがたの光」、つまり私の光です。笑顔でもいい、優しい言葉でもいい、不器用でも「誰かのために」と何かができれば、世の光として神さまに用いられます。今日もどこかで、神さまの光を灯していきましょう。
《祈り》いつも、うつむきながら歩いている私がいます。今日も暗い気持ちでスタートしました。私の心には光が見えません。しかし主は、「あなたがたの光」と言われました。私には見えなかった光が、あなたによって輝いていることに気づきました。その光をたずさえていきます。どんな所に置かれても、あなたの光を灯すことができますように。
牧師 和田一郎