想像の翼を広げる

「『子どもたちを私のところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである・・・』そして、子どもたちを抱き寄せ、手を置いて祝福された。」 (マルコによる福音書10章14-15節)
 「想像する」という豊かさを知る人は、とても幸せな人だ。 イエスさまに祝福してもらおうと、子どもたちを連れてきた人たちがいました。ところが弟子たちは「子どもは話を理解できないし、うるさい」と考えたのでしょう、子どもたちを追い出そうとしました。ところがイエスさまは弟子たちを叱りました。そして、子どもたちを抱き上げ、子どものようでなければ神の国に入ることはできないと言われたのです。 『赤毛のアン』の主人公アン・シャーリーは部屋の中に飾ってあった『子どもたちを祝福するキリスト』という絵を見て立ち尽くします。「アン、いったい何を考えているの?」と言われると「わたしもあの中の一人だと想像していたの。・・・たった一人すみっこにいる女の子が私だって想像してたの。・・・わたしがここに置いてくださいって頼んだ時みたいに、あの子の心臓はどきどき音をたてて、手は冷たくなっていたに違いない。私は想像してみたの、あの子が少しづつ、少しづつ、イエス様のそばまで来てしまうの。そうするとイエス様は、あの子をご覧になって、手を頭におのせになるね。ああ嬉しくて、嬉しくてあの子はぞくぞくっとする」。  イエスさまの言葉は「神の国はこのような・・・」と、私たちの想像を掻き立てます。 神の国とはどんな所なのか? きっとアンには想像できたのでしょう。想像することは豊かなことです。イエスさまの言葉は、私たちに想像の余地を残してくれます。IT技術が進歩した便利な時代に生きる私たちは、アンに比べると想像力が乏しいのかも知れません。「想像してごらん、神の国は・・・」と呼びかけてくださるイエスさまの声を聞いたアンは、「想像の翼を広げて」絵の中のイエスさまの前に飛んで行ったのです。
《祈り》イエスさま、あなたが語るお話は、私たちの想像を掻き立てます。ある人は言います「聖書の話は難しい」と。しかし、神さまが与えてくださった想像の翼を広げると神の国が心に浮かびます。広く大きく神の国を思い浮かべることができますように。
牧師 和田一郎
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/