早く和解しなさい

「あなたを訴える人と一緒に道を行くときには、途中で早く和解しなさい。」 (マタイによる福音書5章25節)
 付き合いのある人と、わだかまりがある場合は早く和解しましょう。後回しにしないで早い時点で和解を優先させる、それがイエスさまの教えです。  ある風の強い夜に、一隻の船が海を進んでいました。その船の船長は高慢な人で前方からこちらに接近してくる船から「方向転換せよ」という信号が送られてきましたが、船長は憤慨して無視しました。そして、向こうの船に方向転換するよう信号を送りました。この人は重要な船の操縦をまかされるような有名な船長だったからです。向こうの船から再び信号が送られてきました。「ただちに方向転換せよ」船長はその命令を無視して信号を送りました。「いや、そちらが方向転換しなさい。こちらはキングジェームス号、私はジョセフ・バートレット船長だ!」ついに向こうの側の責任者が言いました。「今すぐ方向転換しなさい。こちらは灯台だ。岩に衝突してしまうぞ」。  イエスさまは、山上の説教の中で人生をより良く生きる知恵を教えて下さいました。イエスさまの教えはよい人生、誰もが直面する嵐と試練に耐えられる人生へと導きます。その教えに逆らい自分勝手に生きていると、荒廃した人生へとおちいるでしょう。確かに私たちは自分の思い通りに生きることができます。船長のように灯台からの信号を無視して自分の思い通りにすることができます。しかし、真実の警告を無視すれば船は沈没します。イエスさまは現実に対して真理を教えているのです。C・Sルイスは「神から離れた幸福や平和などというものは、そもそも存在しないのである」と書いています。 (『キリスト教の精髄』『エクササイズⅡ』より)  私たちは「どうか、幸せと平和を与えてください」と求めますが、「でも嫌いな人、意見の合わない人とは和解などできません。私の人生は私のものですから好きなように生きさせてください」とも思っています。神はお答えになります。「それを与えることはできない。あなたは存在しないものを求めているのだ」と。
《祈り》主なるキリストよ、あなたの教えは私を導く光です。高慢な私を砕いてください。自分勝手な私を正しい道へと引き戻してください。私を嫌う人とも向き合うことができるように、どうぞ力を与えてください。
牧師 和田一郎
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