もしヒットラーの子どもだったら?
「イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、『時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて、福音を信じなさい』と言われた」 (マルコによる福音書1章14-15節)
オーストラリアのとある田舎町。雨の日、通学バスを待つ子どもたちが「お話ゲーム」を始めます。その中で、アンナという少女が「ヒットラーに娘がいたら?」という架空の物語を語り始めます。それを聞いたマークという少年は「もし本当にヒットラーの娘が存在していたら?」という問いに深く引き込まれます。彼は「自分の父が同じように大虐殺に手を染めていたら、自分はどうする?」と自問します。マーク少年は学校の先生に聞きました。「お父さんがいっぱい人を殺しても、責任はその子にはないんですよね?」先生は「ない。その子には責任はまったくない・・・そして、もしその子が、父親が悪いことをしたという事実を認めようとしないとすれば、それは誤りだ。過去にあった間違いをちゃんと見つめないかぎり、人間は同じような間違いをくりかえしてしまうからだ。」 マークは「ヒットラーは、あれだけ大量虐殺なんかしたのに、自分たちは正しいことをしていると思ってたんですか?」と聞くと、先生は「分からないな・・・もしかすると、よいことをしていると思いこんでいたのかもしれないな」。マークは「だけど、自分がほんとうに正しいことをしているかどうかは、どうやったらわかるんですか?」とさけぶようにきくと、先生は答えにつまりました。マークは、人は正しいと思ったことをするべきだ、でも正しいと思ったことが間違っていたら、どうなのだろう?という疑問を持ち続けます。みんながしていることをやればいい、というのは、答えにならない。ヒットラーがやったことから一つわかるのは、国じゅうの大多数の人が間違っていたということだからだ。マークは、人間の正しさを考える機会となりました。(『ヒットラーのむすめ』Jフレンチ著)。この物語は私たちに、過去をどのように受け取り、どのように今を生きるのかを考えさせます。 今年は戦後80年の節目です。教会においても過去の過ちを見つめ悔い改めることは、私たちが「福音」に生きるために避けて通れない道です。悔い改め、神に赦された者として新しく歩み出す。それが「福音」の力です。
《祈り》主よ、私たちが、過去の罪を負い続けるために生きているのではなく、あなたは悔い改める者に新しい道を示してくださいます。この私が、そして日本の教会が、この国が、神の国に生きる者として生き直すことができますように。
オーストラリアのとある田舎町。雨の日、通学バスを待つ子どもたちが「お話ゲーム」を始めます。その中で、アンナという少女が「ヒットラーに娘がいたら?」という架空の物語を語り始めます。それを聞いたマークという少年は「もし本当にヒットラーの娘が存在していたら?」という問いに深く引き込まれます。彼は「自分の父が同じように大虐殺に手を染めていたら、自分はどうする?」と自問します。マーク少年は学校の先生に聞きました。「お父さんがいっぱい人を殺しても、責任はその子にはないんですよね?」先生は「ない。その子には責任はまったくない・・・そして、もしその子が、父親が悪いことをしたという事実を認めようとしないとすれば、それは誤りだ。過去にあった間違いをちゃんと見つめないかぎり、人間は同じような間違いをくりかえしてしまうからだ。」 マークは「ヒットラーは、あれだけ大量虐殺なんかしたのに、自分たちは正しいことをしていると思ってたんですか?」と聞くと、先生は「分からないな・・・もしかすると、よいことをしていると思いこんでいたのかもしれないな」。マークは「だけど、自分がほんとうに正しいことをしているかどうかは、どうやったらわかるんですか?」とさけぶようにきくと、先生は答えにつまりました。マークは、人は正しいと思ったことをするべきだ、でも正しいと思ったことが間違っていたら、どうなのだろう?という疑問を持ち続けます。みんながしていることをやればいい、というのは、答えにならない。ヒットラーがやったことから一つわかるのは、国じゅうの大多数の人が間違っていたということだからだ。マークは、人間の正しさを考える機会となりました。(『ヒットラーのむすめ』Jフレンチ著)。この物語は私たちに、過去をどのように受け取り、どのように今を生きるのかを考えさせます。 今年は戦後80年の節目です。教会においても過去の過ちを見つめ悔い改めることは、私たちが「福音」に生きるために避けて通れない道です。悔い改め、神に赦された者として新しく歩み出す。それが「福音」の力です。
《祈り》主よ、私たちが、過去の罪を負い続けるために生きているのではなく、あなたは悔い改める者に新しい道を示してくださいます。この私が、そして日本の教会が、この国が、神の国に生きる者として生き直すことができますように。

