傘がない
「主は羽であなたを覆う。あなたはその翼のもとに逃れる。主のまことは大盾、小盾。夜、脅かすものも 昼、飛び来る矢も あなたは恐れることはない。」 (詩編91編4-5節)
今年の梅雨入りは少し早かったものの、真夏のような強い日差しが照りつけたかと思えば、突然ゲリラ豪雨に見舞われることもあります。急変する天気に、雨傘も日傘も「傘」の有り難さを感じますよね。名曲『傘がない』を井上陽水さんが歌ったのは、もう半世紀も前のこと。新聞は深刻な事件を報道し、テレビは国家の大事が論じられている。それでも〈だけども問題は今日の雨、傘がない〉と歌います。どんなに世の中が大きく動いていても、人は結局、目の前の切実な問題に心を奪われてしまう存在ではないか、という問いが込められています。 井上陽水さんは後に「傘は平和や優しさだったりする」と言っているそうです。ただ雨をしのぐ道具ではなく、人を守ったり、安心を与えたり、誰かを思いやる象徴としての「傘」なのですね。そうか、なるほど・・・だから人は傘を忘れるんだ。失くして初めて、その大切さに気づくのでしょうね。「ああ、傘がない」と。 詩編91編は、そのような私たちに向かって、「主は羽であなたを覆う。あなたはその翼のもとに逃れる」と語ります。神さまは、親鳥がひなを羽の下に守るように、私たちをその愛で包み込み、人生の嵐から守ってくださるお方です。もしあの歌のように「傘は平和や優しさ」なのだとすれば、神の羽で覆われた、翼のもとは、平和と優しさに満ちた場所です。私たちは傘を忘れることがあります。 しかし神様は、私たちを守ることを決して忘れられません。今日も主は翼を広げ、「わたしのもとへ来なさい」と招いておられます。その愛の傘の下に身を寄せるとき、たとえ人生に激しい雨や、日照りが降り続いていたとしても、私たちの心には、神さまだけが与えることのできる平安が宿るのです。
《祈り》神さま、人生に突然の雨や嵐が訪れるとき、私たちは自分の力の弱さを知ります。そのような時にも、あなたが翼を広げて私たちを守り、平安を与えてくださることを感謝いたします。どうか今日も、あなたの傘の下を安心して歩むことができますように。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
今年の梅雨入りは少し早かったものの、真夏のような強い日差しが照りつけたかと思えば、突然ゲリラ豪雨に見舞われることもあります。急変する天気に、雨傘も日傘も「傘」の有り難さを感じますよね。名曲『傘がない』を井上陽水さんが歌ったのは、もう半世紀も前のこと。新聞は深刻な事件を報道し、テレビは国家の大事が論じられている。それでも〈だけども問題は今日の雨、傘がない〉と歌います。どんなに世の中が大きく動いていても、人は結局、目の前の切実な問題に心を奪われてしまう存在ではないか、という問いが込められています。 井上陽水さんは後に「傘は平和や優しさだったりする」と言っているそうです。ただ雨をしのぐ道具ではなく、人を守ったり、安心を与えたり、誰かを思いやる象徴としての「傘」なのですね。そうか、なるほど・・・だから人は傘を忘れるんだ。失くして初めて、その大切さに気づくのでしょうね。「ああ、傘がない」と。 詩編91編は、そのような私たちに向かって、「主は羽であなたを覆う。あなたはその翼のもとに逃れる」と語ります。神さまは、親鳥がひなを羽の下に守るように、私たちをその愛で包み込み、人生の嵐から守ってくださるお方です。もしあの歌のように「傘は平和や優しさ」なのだとすれば、神の羽で覆われた、翼のもとは、平和と優しさに満ちた場所です。私たちは傘を忘れることがあります。 しかし神様は、私たちを守ることを決して忘れられません。今日も主は翼を広げ、「わたしのもとへ来なさい」と招いておられます。その愛の傘の下に身を寄せるとき、たとえ人生に激しい雨や、日照りが降り続いていたとしても、私たちの心には、神さまだけが与えることのできる平安が宿るのです。
《祈り》神さま、人生に突然の雨や嵐が訪れるとき、私たちは自分の力の弱さを知ります。そのような時にも、あなたが翼を広げて私たちを守り、平安を与えてくださることを感謝いたします。どうか今日も、あなたの傘の下を安心して歩むことができますように。
牧師 和田一郎
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