「なぜ?」から「なに?」へ

「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」
(エレミヤ29:11)

天才サーファー、ベサニー・ハミルトンさんの実話をもとにした映画、『ソウル・サーファー』を観ました。
彼女は13歳でサメに襲われ、左腕を食いちぎられてしまうのですが、その後、立ち直って、現在は数々の大会で活躍しています。

しかし、そこに至るまでは大変な苦労がありました。
片腕を失い、もう自分はサーフィンを諦めなければならないのではないか、という絶望感に襲われた頃、教会の中高校生会のユースリーダーに訴える場面があるのです。
それは、「何で自分だけがこんな目に遭わなければならないのか」ということでした。
彼女の自叙伝にも、「みんなの前では、何食わぬ顔をしていたが、平気な振りができないときもあった。『何故、わたしがこんな目に?』と一秒ごとに考えてしまうのだ」と彼女は語っているそうです
その時、ユースリーダーはベサニーの訴えを真剣に耳を傾けるのですが、その時、彼女がベサニーに贈ったのが今日の聖句です。
ユースリーダーは、この聖書の言葉を示し、「何故、神さまはこんな目に?」ではなく、「この出来事を通して、神さまは何を」と問うようにとアドバイスするのです。
英語で言うならば、「なぜ?」という問いかけから、「なにを?」という問いかけに、彼女の人生がシフトしていくのですね。

もし、あなたも何か大きな問題や困難に出会うような時、今日の聖句を思い出してくださいね。
そして「なぜ?」という問いかけから、神さまの御業、御計画に期待して、この出来事を通して「なにを?」と祈り求めていきましょう。

いってらっしゃい。

牧師 松本雅弘

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