優先順位の点検
「わたしとわたしの家は主に仕えます。」(ヨシュア24:15)
ヨシュア記を読み、改めて教えられることは、親が家庭での夫婦の関係、親子の関係、家族との関係を大切にしていくときに、必ずその人の働き、その人がかかわる組織や共同体が祝福を受けるということです。
しかし、そうした諸関係を犠牲にし、仕事や事柄を優先する時に、家庭もまたその人が働いている組織や共同体も共に苦しみを味わいます。今日の聖句は、そのことを私たちに訴えています。
冷静になって考えてみれば、我が子の親として召されているのは、世界中に何億という親がいる中で私たち夫婦です。夫婦の関係も同じです。高齢の両親に対する責任もそうでしょう。
そうした神さまからいただいた責任をヨシュアは引き受けていきました。
親以外に誰が子どもたちに最大の感化を与えることができるだろうか。
夫は妻にとって、親は子にとって神さまが出合わせてくださった、信仰の成長のための良き「助け手」であることをヨシュアは主から学んでいましたので、まず家庭から始めたのです。
そして、そのことが良い意味で共同体の他の人々に貢献する近道であることを知っていました。
ですから、ここでヨシュアはイスラエルの民に向かって、
「あなたたちはだから、主を畏れ、真心を込めて真実をもって主に仕えなさい。もし主に仕えたくないというならば、仕えたいと思うものを、今日、自分で選びなさい。
ただし、わたしとわたしの家は主に仕えます」と語って、「自分はまず家族に対する責任を果たす」と語ったわけです。
そして1人ひとりに対して神さまからの責任を引き受けるようにと迫ったのです。そして彼は、その優先順位において正しかったので、共同体も祝福を受けていきました。
今日もう一度、優先順位を点検してみましょう。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘