摂理の神の御手に守られて

「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」
(ローマ8:28)

 高座教会に赴任してきた私に、当時の牧師の生島先生は、創世記から説教するようにと課題をくださいました。数年かけて創世記1章から50章までを説教させていただきました。その時、教えられたことがありました。
それは神さまの摂理という真理です。創世記は、人の悪巧みの連続、そして、その結果である混乱の連続です。でも、そうした混沌の中を右から左にと一本線が通っている。それが神さまの摂理なのです。そして、このことは、私たちの人生にも当てはまる真理なのです。
 実は、この真理を見事に言い表した聖句が、今日の御言葉です。

「神を愛する者たち、つまり御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」

このようなものの見方を聖書は教えています。
 ある人が、「人生における主語の転換」ということを語っていましたが、私たちがしたことを、一度、神さまに委ね、神さまの視点で振り返る時に、そこに摂理の「一本線」が見えてきます。
混乱に見える出来事も含め、それが御手に委ねられていく時に、私がしたことが、実は、私ではなく、その背後に神さまがより深いご計画をもってなしてくださった、と主語が変わっていく経験です。
全く同じ1つの出来事なのですが、神さまの方から見て行く時に、人生の見方が変わって見えてくる。今まで全く見えなかった恵みが見えてくるのです。そのようにして受け取りなおす。
これを「摂理の信仰」とキリスト教では呼びます。

 今日、あなたは、この摂理の神さまの御手に守られて一日を過ごしていることを、覚えていてくださいね。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

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