受難週が始まります
「これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである」(ヨハネ20:31)
昨日の日曜日は、イエスさまがロバの子に乗ってエルサレムに入城なさった記念の日曜日、しゅろの主日でした。この日から受難週が始まり、今日から受難週祈祷会がスタートします。聖書からイエスさまのご受難の足取りをたどっていきたいと思います。
ご存じのように、イエスさまはおよそ30歳でメシアとしての公けの生涯をスタートされました。そして3年後に十字架にかかって贖いの死をとげます。ヨハネによる福音書は、イエスさまのご生涯を記すのに21章の紙面を割いています。
その中間あたり、12章に「エルサレム入城」のお話が紹介されているのです。
ヨハネが、その福音書の半分を割いてまで伝えたかったこと、それがエルサレム入場に始まるイエスさまの「最後の1週間」のイエスさまの教えと御業でした。
「神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ3章16節)
ヨハネは、このことばの中身を、福音書のおよそ半分の紙面を割いて伝えているのです。
今日から始まる受難週祈祷会では、マルコによる福音書からみ言葉をいただき、共に祈っていきたいと願っています。命をかけて愛してくださったイエスさまへの感謝と応答のしるしとして、時間と思いを調整し、共に祈祷会に集い、祈りを合わせていきたいと思います。
とくに木曜日は主の晩餐です。主が食卓を用意し、私たちを招待してくださっています。そのお招きに応える私たちでありたいと願います。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘