必要を満たしてくださる神
「彼らは、荒れ野で迷い、砂漠で人の住む町への道を見失った。飢え、渇き、魂は衰え果てた。苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと、主は彼らを苦しみから救ってくださった。
主はまっすぐな道に彼らを導き、人の住む町に向かわせてくださった。主に感謝せよ。主は慈しみ深く、人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。主は渇いた魂を飽かせ、飢えた魂を良いもので満たしてくださった。」
(詩編107:4−9)
私たちは、日常生活の中で、空腹や喉の渇きを経験します。何故なら人間とは、もともと自分ひとりでは生きることが出来ないからです。
生きるためには食べ物が必要ですし、水も必要です。そのような意味でニーズを持って生きているのが私たちだからです。
誤解を恐れずに言えば、神さまは、私たち人を「欠けある者」としてお造りになった、ということでしょう。
同時に、今日の聖句に「主は渇いた魂を飽かせ、飢えた魂を良いもので満たしてくださった」とあるように、詩人はそうした「欠け」を主が満たしてくださることを発見し、驚きを持って主を賛美するのです。
ここで詩人は、今日も明日もいつも変わらずに共におられる神さまが与えてくださっている祝福を、日々の暮らしの中に見出す秘訣を伝えているように思います。
それは、全ての必要や課題を祈りの中で主の御許に携えていくことです。本当に単純な原則です。でも、これがなかなかできない。神に祈る前に、人に相談するのが私たちです。
勿論、それも大切なことでしょう。しかし神さまに祈ってから人に相談すると、その時、神さまは私たちの心の目を開き、その人を通して大切な解決の道を示しておられることに気づかされるのです。
今日、何か悩み事に出くわしたなら、誰かに相談する前に、祈りの内にイエスさまに相談してみてください。主こそ、あなたの問題の真の解決者だからです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘