励ましを与える主の御声

「ボアズは言った。『わたしの娘よ。どうかあなたに主の祝福があるように。・・』」
(ルツ3:10)

 ある夜、ボアズは自分の足もとに横になっているルツを発見し大変驚きました。
不意をつくようなルツの行動に「お前は誰だ」と訊くと、彼女は「わたしは、あなたのはしためルツです。どうぞあなたの衣の裾を広げて、このはしためを覆ってください。あなたは家を絶やさぬ責任のある方です」と答えたのです。
それを受けてボアズは、神さまを畏れる信仰者として、適切な対応をしていきます。
 ボアズは、本当の幸せをよく知っていました。人の幸せが、ルツとナオミの経済力や社会的な安定によるものではなく、むしろ神さまとの正しい関係にあること。
ですからルツと神さまとの関係が祝福されますようにと祈ったのです。
 「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。
わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである」という御言葉が響いてくることです。

 さて、ルツはユダヤの慣習に習って行動したとはいえ、大変不安であったにちがいありません。ボアズはそうしたルツの気持ちを受け止め「わたしの娘よ、心配しなくていい」とキッパリと不安を断ち切ってあげるのです。
そうした上でルツに自信を持たせようと配慮し、他の人々の評判をルツに伝えています。心のこもった評価は、その人が自己吟味する上での助けとなり、励ましともなるものです。
彼はためらわずに、「この町のおもだった人は皆、あなたが立派な婦人であることをよく知っている」とルツに伝えていきました。
 モアブ出身ということで肩身の狭い思いをしていたルツにとってボアズの励ましはどれだけ彼女を自由にしたことでしょう。

 今日、イエスさまは、あなたにどんな御声をかけてくださっていますか?

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA