神を信頼する

「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」
(ルカ1:38)

 今日の聖句は、受胎告知の後のマリアの祈りです。この祈りは「委ねる祈り」の最高の表現だと言われます。
 マリアは天使ガブリエルのお告げを受けて戸惑い悩みます。それは当然です。
もし現実にそんなことが起こったとしたら、彼女の将来が全く違う展開を強いられ、大変な苦労が押し寄せてくることが予想できるからです。
ですから彼女は苦しみました。でも最終的に「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」と委ねて祈っています。

 この言葉を見ますと、大切な2つの認識があります。
1つは「自分は神さまにとってどのような者であるか」という自己認識、もう1つは「神さまは私にとってどのようなお方なのか」という神認識です。
それを一言で言えば「主とはしため/しもべの関係」です。

 私たちの多くの悩みは、自分の思い通りにいかないことのゆえに生じる悩みが多いのではないでしょうか?
私たちは「こうなりたい。こうして欲しい」と、様々な願いがあります。
でも神さまがこの世の主であることを認める時に、初めて自分が本来どのような存在なのかを知らされます。それは「しもべ」ということです。
その結果、神さまが主人ですから、主人である神さまのご指示にそうことが、私たちのなすべき分だと分かります。

 でも、長く信仰生活を送っている人であるにもかかわらず、マリアのような祈りをしたら大変なことが起こってしまうのではないか、という恐れや不安を抱いている方がおられます。
なぜそうした不安や恐れがあるのでしょうか? それはお仕えしている神さまが善きお方であることを信頼していないからですね。
もしあなたの中にそうした恐れや不安があるならば、御言葉と祈りをとおして神さまを深く知ってください。その恐れが自然と消えていきますから。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

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