受難週が始まります
「これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである」(ヨハネ20:31)
明後日の日曜日は、イエスさまがロバの子に乗ってエルサレムに入城なさった記念の日曜日、棕櫚の主日です。その日から受難週が始まります。
今年は、コロナウイルス感染拡大のために礼拝堂での受難週祈祷会は行いません。その代わり各自「しおり」を用いて、ヨハネ福音書から主のご受難の足取りをたどっていただきたいと思います。
ご存じのように、イエスさまはおよそ30歳でメシアとしての公生涯をスタートされました。そして3年後に十字架にかかって贖いの死をとげます。
福音書を書いたヨハネは、イエスさまのご生涯を記すのに21章の紙面を割いています。そして中間あたりの第12章に「エルサレム入城」のお話が紹介されています。
つまり福音書を書いたヨハネがその半分の紙面を割いてまで伝えたかったことが、実はエルサレム入場に始まるイエスさまの「最後の1週間」のイエスさまの教えと御業でした。
「神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」と
ヨハネ自身が3章16節ではっきりと述べ、さらに今日の御言葉、「これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、
また、信じてイエスの名により命を受けるためである」と、福音書執筆の目的が明確に述べられています。
新年度が始まり、しかもコロナウイルス感染症の心配もあり、どこか落ち着かない思いで、新しい朝を迎えられたかもしれません。
でも、覚えていただきたいのです。主イエスが、今日もあなたと共におられることを。主イエスを信じるあなたには、すでに主にあって永遠の命が与えられていることを。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘