神の素晴らしさを証しして生きる
「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。」(1ペトロ4:10)
約束の地カナンの征服、そしてそこへの定住という時代の中で、ヨシュアは指導者として大きな責任を果たしていきました。実は、カナンに定住することは、当時のイスラエルの民にとって新しい経験でした。
それまでの彼らは羊を飼う反遊牧民族で、移動生活をしてきた人々です。そうした彼らが、一つの土地に定住し農業を営む。今に当てはめるならば、彼らは転職を経験したのです。これがヨシュアの時代のイスラエルの民が直面していた現実だったのです。
くどいようですが、農業に関しては素人。当然、先住のカナン人から教えてもらわなければなりません。当時の農耕技術は農耕祭儀、つまり宗教です。
「どのカミさまに、どう祈るか」が大事なことでした。そのカミこそ、自然の諸力を神格化したバアルだったのです。
聖書によれば、神さまが賜物をお与えになるとき、賜物と一緒に、その賜物をどのように生かして用いるかという「宿題」もセットで与えられることを教えています。
この時のイスラエルの民は、賜物として約束の地カナンをいただきました。
そして同時に、カナンの地をどのように生かして用い、その土地にあって、神さまを信じる神の民としていかに証しの生活をしていくのか、という宿題も一緒に与えられたのです。それは難解な「応用問題」だったかもしれません。
ところで、いま、あなたに与えられている賜物は何でしょう?同時に、その賜物と共に与えられている宿題は何だと思いますか?
今朝の聖句は、昨日の礼拝の招詞として読み上げた御言葉です。それぞれの能力に応じて神が託してくださった賜物の善き管理者として、神さまの素晴らしさを証しして生きる一日となりますように!
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘