真の神の愛し子として生きる

「あなたがたは、・・・神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです。」（ローマ８：１５）

　あなたがクリスチャンとなったということは、その日からイエスさまが共にいてくださる。もっと言えば、「アッバ、父よ」と呼ぶことができる神の子とする霊を受けたことなのだ、と聖書は教えます。これがあなたにとっての新たな現実ですね。
ところで、この新しい現実があなたの生活にもたらす変化って何でしょう？
一言で言えば《聖霊の命が与えられたことで神の子としての成長が始まった》ということです。置かれている状況や環境は前と変わりないかもしれません。でも、そこには見逃せない重大な変化が起こっています。
それは「神さまの命があなたの心の中に生まれた」という事実です。
クリスチャンになる以前、あなたも何か自分を取り巻く環境や自分を規定する条件の犠牲者や被害者として生きてきたかもしれません。例えばザアカイでしたら「背が小さいから」という思いです。
何か悪いことが起これば背が低いことを理由に生きてきたかもしれません。
ルツでしたら「どうせモアブ人だから」と、何か起こるたびに「どうせモアブ人ですよ」と開き直ることもできたでしょう。確かにそうしたことは、ザアカイにとってもルツにとっても自分ではどうにも出来ないものでした。
でも、どうでしょう。あなたが神の子となったということは、そうした変えがたい条件や環境の中で、一つだけ決定的な変化が起こったことを意味するのです。
それはあなたが神の愛し子とされ、神の子として成長させようとする聖霊の命が、ぶどうの木であるイエスさまを通して注がれ始めて来たという現実です。
これこそが、あなたから取り去ることのできない永遠に続く新たな霊的現実なのです。自信をもって生きていってよい！真の神の愛し子なんですから！

　いってらっしゃい。

　牧師　松本雅弘