沈黙して主に向かえ

「主に信頼し、善を行え。この地に住み着き、信仰を糧とせよ。主に自らをゆだねよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。あなたの道を主にまかせよ。
信頼せよ、主は計らい、あなたの正しさを光のように、あなたのための裁きを、真昼の光のように輝かせてくださる。沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ。繁栄の道を行く者や
悪だくみをする者のことでいら立つな。」(詩編37:3−7)

 つい先日まで私は、クリスマスのメッセージの準備に追われる毎日を送っていました。そうしたなかで与えられたのが、今朝の聖句です。
 私たちは神さまのことを、「天の問題解決者」、「願いを叶えてくださるお方」として受けとめていることが多いかもしれません。
ですから、問題がなかったり、特に願い事もなければ、神さまに祈らなかったり、祈っても形ばかりの祈りになってしまうことがあります。
 でも、今朝の詩編を読むときに、詩人は、神さまのことを、単に、問題を解決し、願いを叶えてくださるお方としてではなく、「主を待ち焦がれよ」とあるように、待ち焦がれる、愛しい方として、神さまを受けとめていることが伝わってきます。
 人間関係でもそうでしょう。お願いする時だけ連絡を取る関係でしたら、その人との交わりはそれ以上深まりません。神さまとの関係も同じなのではないでしょうか。
 神さまは聖書を通し、あなたにご自身のことを語っておられます。あなたの心に願いがあるように、神さまの心にも願いがあり、ご計画があります。悲しみや痛みもあります。もしかしたら、その悲しみや痛みの原因が、あなたにあるかもしれません。
 詩人は「沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ」と勧めています。この年も、あと数日で終わろうとしています。
 今日どこかで時間を取って、「沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ」との詩人の勧めに応えてみてはいかがでしょうか。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

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