新しい年を迎える備え

「よく聞きなさい。『今日か明日、これこれの町へ行って一年間滞在し、商売をして金もうけをしよう』と言う人たち、あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないのです。
あなたがたは、わずかの間現れて、やがて消えて行く霧にすぎません。むしろ、あなたがたは、『主の御心であれば、生き永らえて、あのことやこのことをしよう』と言うべきです。」(ヤコブ4:13−15)

 今はスマホで済ましていますが、数年前までこの時期になると新しい手帳を買ってきました。主にあって賢く時間を管理するためです。
神学校の恩師に「牧師とはやりたいことを行う人ではなく、すべきことを行う人だ」と言われたことを時々思い出し、この歳になるまで、「なすべきこと」を優先できるように心がけてやってきたように思います。
さて、私たちは「明日」のために計画や見通しを立てて生きているように思います。しかし、今年を振り返るときに、想定外のコロナ禍に襲われました。年が改まっても、もうしばらくこうした状況が続くでしょう。
いくら新しい手帳を購入しても、なかなか思うようにいかないことが多くあるものです。
 考えてみれば、計画を立てる場合、そこには大切な「想定」があります。それは「明日も生きている」、「今日と同じような明日である」というような「想定」です。
ところがそれに対しヤコブは、「『今日か明日、これこれの町へ行って一年間滞在し、商売をして金もうけをしよう』と言う人たち、あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないのです」と語り、
「あなたの2021年は神さまの御手の中にある」という真実を伝えています。
 新年を迎えようとする今、もう一度、この御言葉に耳を傾けましょう。2021年は慈しみ深い神の御手の中にありますから、そのお方に聴いて生きることこそ、今、求められていることなのです。

 いってらっしゃい。

 牧師 松本雅弘

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