御心において一致する
「わたしたちは城壁の再建を始め、その全長にわたって高さの半分まで築いた。民には働く意欲があった。」(ネヘミヤ3:38)
バビロン捕囚後の時代、ペルシャ王に献酌官として仕えていたネヘミヤの心に神は、エルサレムの城壁を再建せよとの御心をお示しになりました。
ところで神の働きは内容においてもスケールにおいても豊かなもので、一人の人間でカバーできるようなものではありません。多くの人々の協力があって初めて実現するものです。
そうした中ネヘミヤは、自らに主なる神が示されたビジョンをイスラエルの民と共有するところから始めたのです。その結果、多種多様な人々が御心において一致し、城壁再建に汗を流していくことになりました。
ネヘミヤ記によれば、ざっと数えて最低でも39の異なるグループの人々がこの工事に参加しています。また、働き人も多種多様でした。
大祭司、祭司、レビ人、鋳物師、香料調合師、地区区長、商人、使用人、男性、女性。ある人々は家族をあげて働き、自宅近くの壁を修復する人、公務として参加する者、そして当然のことですが働きに参加しない人々もありました。
そうした中、唯一、共通していたことがありました。それは、働きに参加した誰もが託された役割を理解し、その責任を引き受けていたということです。
御心が共有され、御心が多種多様な人々の心を一つに結び付けていったのです。この結果、民は働く意欲が与えられたと聖書は伝えています。
高座教会にも共通の使命があります。
「私たち高座教会は、この地域を〈キリストの福音〉で満たし、神の国を実現するために召されています。
そのために、〈信仰生活の5つの基本〉を土台に、〈3つのめざすもの〉を柱とし、〈4世代が喜び集う教会〉を建て上げていくことを祈り求めます。」
ぜひ、この使命を私たち一人ひとりのものとして受けとめ歩んでいきたいのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘