数えよ、主の恵み
「見よ、イスラエルを見守る方はまどろむことなく、眠ることもない。主はあなたを見守る方。あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。昼、太陽はあなたを撃つことがなく、夜、月もあなたを撃つことがない。
主がすべての災いを遠ざけてあなたを見守り、あなたの魂を見守ってくださるように。あなたの出で立つのも帰るのも主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。」(詩編121:4−8)
私は子どもの頃からしょっちゅう熱を出して学校を休むような者で、実は牧師になってからも皆さんにご心配をおかけしたことが何度もあります。でも今は皆さんの祈りに支えられ守られていますことを心から感謝しています。
それでもたまに疲れが溜まって寝込むこともあります。そのような時、いつの間にか何でも当たり前になってしまっている自分に気付き、ハッとさせられます。
当たり前のように起きて、当たり前のように一日を過ごし、当たり前のように夜を迎える。しかし今日の聖句を読むとき、この「当たり前」の背後に神さまの守りの御手があることを知らされるのです。
ところで、「当たり前」に思うことは恐ろしいことです。恵みだったのに、いつしか不満の原因になることさえあります。
ですから詩人は「あなたを見守り」と祈ったあと、「あなたの魂を見守ってくださるように」と、神のみことばを受けとめる、心の中心としての魂が守られるように、と祈っているのです。
このような視点をもって、あらためて日常生活を見渡しますと、実に様々な恵みに溢れていることに気づかされます。さらにその目を神に向ける時、最大の恵みが主イエスそのお方であることを知らされるはずです。
3分でも結構です。神のみ前に静まり、神があなたに与えておられる恵みを数えてみましょう。恵みを数える時、きっとあなたの心は感謝と喜びで満たさることでしょう。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘