針路から外れた時の軌道修正

「聖書はすべて神の霊感を受けて書かれたもので、人を教え、戒め、矯正し、義に基づいて訓練するために有益です。」(Ⅱテモテ3:16)
飛行機のパイロットたちは、飛び立つ前に、飛行計画書、いわゆるフライトプランを作ります。その中で、目的地を明確にして、飛行航路を決めます。そして、その計画に沿って飛び立つのです。しかし、飛行中には風や雨、乱気流、あるいはほかの飛行機の接近など、様々な要因が機体に影響を及ぼします。そして、それらの要因に対応して、飛行機は常にその針路を変えることになります。 そのために、飛行中のほとんどの時間は、決めていた方向からずれることになりますが、針路を外れることをくり返しながら、実際は目的地に接近していくのです。天候などによって大きな変更が生じる場合もあります。それでも、よほどのことがない限り、飛行機は無事に目的地に到着します。 なぜそれが可能なのでしょう。それは、飛行中、パイロットは常にフィードバックを受けているからです。計器からの情報、管制塔からの指示、周りの飛行機からの連絡、場合によっては星などの情報も利用して軌道修正を図ります。ですから何回針路を外れても、フライトプラン通りの航路に戻って来ることができる。 つまり、針路を外れたとしても希望を失わないのは、明確なヴィジョンと計画があり、必要があれば常に軌道修正できることをパイロット自身が知っているからです。 この飛行機の話は、私自身の人生プラン、家族のことを考えていく上で、色々なことを教えています。今、信仰生活の針路が外れているとか、家庭生活が乱気流の真っただ中にあるか否かは関係ありません。 むしろ大切なのは、聖書を通して、私たちが戻るべき正しい針路を受けとめているかどうかということです。聖書によって、いつでも軌道修正可能です。ここに私たちの希望があるのです。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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