主の導きの流れに任せる

「心を尽くして主に信頼し/自分の分別には頼るな。どのような道を歩むときにも主を知れ。/主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる。」(箴言3:5−6)
 星野富弘さんが小学生の頃、近くの渡良瀬川に、よく泳ぎに行ったそうです。 ある日、いつもは穏やかに流れている川が、夜半に降った雨のせいで勢いよく流れていました。兄さんたちは流れを乗り越えて向こうの岸へと泳ぐのですが、小さな富弘さんは自信がなく、浅瀬で水遊びをしていました。ところが気がつくと、いつの間にか川の中ほどに居る自分に気づき、あっという間に足を取られてしまったのです。慌てて戻ろうとしますが、流れが速く、戻ることが出来ません。焦れば焦るほど、逆に押し流されてしまったのです。そして、〈もうだめだ、死ぬ〉と思った時、ふと頭に浮かんだことがありました。それは渡良瀬川には深いところもあるが、そのほとんどは浅いところばかりだ、ということ。〈そうだ、もと居た方に戻るのではなく、このまま流されていれば、きっと浅いところへたどり着く〉。そのようにして、無事に浅瀬にたどり着いたそうです。 「何もあそこに、戻らなくてもいいじゃないか・・・流されている私に、今できる一番よいことをすればいいんだ。そのころから私は歩けない足と動かない手と向き合って、歯を食いしばりながら一日一日を送るのではなく、むしろ動かない身体から、教えられながら生活しようという気持ちになったのである」と星野さんは『風の旅』に書いています。 主なる神さまの導きの「流れ」に任せましょう。主は必ずあなたの道筋をまっすぐにしてくださいますから。今日の一日、主の恵みがあなたをすっぽりと包み、運んでくださいますように。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘
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