青い鳥症候群

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」 (テサロニケの信徒への手紙一5章16-18節)
 理想って実は近くにある。 ベルギーの童話に『青い鳥』という話があります。主人公は青い鳥を見つけてきてほしいと頼まれて、青い鳥を探す旅に出ますが見つからず、がっかりして家に帰ると、家で飼っていた鳥が青いことに気づくという話です。それは「大切なことは実は身近なところにある」と気づかせてくれるのですね。「青い鳥症候群」という言葉があります。「もっといい人がいるはずだ」「もっといい仕事があるはずだ」と根拠のない「青い鳥」を追い求め続ける人のことを言うようです。しかし、理想はもっと近くにあるのかも知れません。  理想って、自分にとっての「究極の喜び」といってもいいかも知れませんね。たとえ苦労をしても、生涯をかけてそれを得られれば、人生の喜びとなる。その喜びは、どこにあるのかと探すこと、それそのものが人生とも言えます。人生を通して見つけていくものだから、どこか遠くから獲得しなければならないように思いますが、それは、日常の生活の中で、神さまを求めることによって見いだすことができます。いつも共にいてくださる神さまは、私たちが喜び、祈り、感謝することを望んでおられるからです。私たち自身の中には、喜び、祈り、感謝の根源は見つかりませんが、共にいてくださる神さまは、「いつも」の中に究極の理想を置いてくださっているのです。いつも喜ぶ、いつも祈る、いつも感謝することができる源は、日々、共にいてくださる方を通して見つかるのです。
《祈り》主よ、あなたは時々ではなく、気が向いた時だけではなく、いつも共にいてくださる方です。そして、いつも私たちが喜んでいることを望んでくださっています。その恵みは私には十分です。それが私の理想となり、力となり、喜びとなります。感謝いたします。
牧師 和田一郎
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