勇気をもって役割を果たす
「あなたは行って、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、私のために断食してください。三日の間、夜も昼も、食べても飲んでもいけません。私も私の侍女たちも、同じように断食します。このようにしてから、法に背くことですが、私は王のもとに行きます。もし死ななければならないのであれば、死ぬ覚悟はできております。」 (エステル記4章16節)
ドイツ初の女性首相となったアンゲラ・メルケルさんは、父がキリスト教会の牧師で東ドイツに赴任しそこで育ちました。35歳まで東ドイツで科学者として研究していましたが、ベルリンの壁崩壊で東ドイツは消滅し、統一ドイツとなり祖国を失ったのです。 祖国を失うということは、命、人権、生活を守ってくれる拠り所を失うということですから、その喪失感を通して、社会的弱者や移民、難民に対する理解を深めることに繋がったのではないでしょうか。他の先進国のリーダーとは違う方針を打ち出していた当時のメルケル首相は「神を信じる人間として、自分が引き受ける課題の中に、へりくだることが、政治の世界では重要な事だと思います。それによってキリスト者は、自分の力によって地上に繁栄をもたらすことができると、信じる人たちとは違っています」。と語りました。(『わたしの信仰』Aメルケル著) 祖国を失って異国で王妃とされたエステル。同じ国から来た同胞たちの命が脅かされる法令が出された時、仲間を救うため王に命がけで直訴しようとしました。エステルは、信仰者として「神さまの前でどう在るべきか?」そのことに忠実な女性だったのです。エステルがいたペルシャの国は、他の宗教を信じる国でしたが、その中にあっても真の神さまの教えに忠実に生きていました。ところが悪い大臣の策略で同胞のユダヤ人が迫害を受けることになる法令が出たのです。 「このような時のためにこそ、あなたは王妃の位に達したのではないか。」(エステル4:14)という同胞からの呼びかけに応え行動にうつしたのエステル。神さまがエステルにされたように、神さまの御心があって私たちの役割があります。自分のなすべきことを淡々と、時には勇気をもって役割を果たすことができますように。
《祈り》神さま、なぜ私にこの役割が与えられたのでしょうか。神さまは働いておられます。人の思いを超えた不思議な摂理で、すべてを益として下さいますように。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
ドイツ初の女性首相となったアンゲラ・メルケルさんは、父がキリスト教会の牧師で東ドイツに赴任しそこで育ちました。35歳まで東ドイツで科学者として研究していましたが、ベルリンの壁崩壊で東ドイツは消滅し、統一ドイツとなり祖国を失ったのです。 祖国を失うということは、命、人権、生活を守ってくれる拠り所を失うということですから、その喪失感を通して、社会的弱者や移民、難民に対する理解を深めることに繋がったのではないでしょうか。他の先進国のリーダーとは違う方針を打ち出していた当時のメルケル首相は「神を信じる人間として、自分が引き受ける課題の中に、へりくだることが、政治の世界では重要な事だと思います。それによってキリスト者は、自分の力によって地上に繁栄をもたらすことができると、信じる人たちとは違っています」。と語りました。(『わたしの信仰』Aメルケル著) 祖国を失って異国で王妃とされたエステル。同じ国から来た同胞たちの命が脅かされる法令が出された時、仲間を救うため王に命がけで直訴しようとしました。エステルは、信仰者として「神さまの前でどう在るべきか?」そのことに忠実な女性だったのです。エステルがいたペルシャの国は、他の宗教を信じる国でしたが、その中にあっても真の神さまの教えに忠実に生きていました。ところが悪い大臣の策略で同胞のユダヤ人が迫害を受けることになる法令が出たのです。 「このような時のためにこそ、あなたは王妃の位に達したのではないか。」(エステル4:14)という同胞からの呼びかけに応え行動にうつしたのエステル。神さまがエステルにされたように、神さまの御心があって私たちの役割があります。自分のなすべきことを淡々と、時には勇気をもって役割を果たすことができますように。
《祈り》神さま、なぜ私にこの役割が与えられたのでしょうか。神さまは働いておられます。人の思いを超えた不思議な摂理で、すべてを益として下さいますように。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/