人間の本質とは
「きょうだいたち、あなたがたに勧めます。秩序を乱す者を戒めなさい。気落ちしている者を励ましなさい。弱い者を助けなさい。すべての人に対して寛大でありなさい。誰も、悪をもって悪に報いることのないように気をつけなさい。互いに、またすべての人に対して、いつも善を行うよう努めなさい。」 (テサロニケの信徒への手紙一5章14-15節)
100年ほど昔のことですが、アメリカの会社である実験がありました。工場の労働環境と作業効率の関係を調べる実験でした。うす暗かった工場の作業現場の照明を明るくし、休憩を増やすなど環境を改善すると、そのグループの生産性が高まりました。 しかし、環境を改善しなかったグループも、なぜか生産性が高まったのです。それは研究者にとって予想外でした。賃金、休憩時間 軽食の導入など、さまざまな環境や条件を変えて実験を繰り返しました。しかし、科学者が想定していた労働環境を良くすると生産性が上がるという結果は見いだせませんでした。不思議なことに、この会社では環境や条件にかかわらず生産性が高まるケースが続出したのです。研究者たちはこの結果に頭を悩ませましたが、従業員たちとの面談調査から「人間の本質」が浮かび上がってきました。つまり「人はパンのみにて生くるにあらず」です。 従業員たちは実験のために上司や仲間と会話を交わすことで関係性の深まりを感じていました。「私の仕事は注目されている」と思うことで、仕事の意味が変わっていったのです。職場の人間関係が良いと作業のミスが減ることも分かりました。この実験から「労働条件」よりも「職場の人間関係」のほうが生産性に大きく影響するという新しい見解に導かれました。 教会では生産性や、利益を追求することはありません。しかし「私の働きは神さまの目から見てふさわしいだろうか?」という神の御心を追求しています。それによって他人からの評価を気にすることから解放されます。一方で、人は一人で生きられないので「働き」を通して人との繋がりを意識せざるを得ません。働きを通して「隣人を自分のように愛する」こと、その実践の場となるのです。気落ちしている者を励まし、弱い者を助け、すべての人に対して寛大であるという関係性を保つことが、物質的な良い環境に優って、人々の心に平和を作ることになるのです。
《祈り》主よ、使徒パウロは人間関係について教えてくださいました。私たちは自分勝手には生きられません。気落ちしている人を励まし励まされて生きていく。弱い人を支え支えられて生きていく。私たち自身が気落ちもするし弱い人です。それでも今日も生きていきます。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
100年ほど昔のことですが、アメリカの会社である実験がありました。工場の労働環境と作業効率の関係を調べる実験でした。うす暗かった工場の作業現場の照明を明るくし、休憩を増やすなど環境を改善すると、そのグループの生産性が高まりました。 しかし、環境を改善しなかったグループも、なぜか生産性が高まったのです。それは研究者にとって予想外でした。賃金、休憩時間 軽食の導入など、さまざまな環境や条件を変えて実験を繰り返しました。しかし、科学者が想定していた労働環境を良くすると生産性が上がるという結果は見いだせませんでした。不思議なことに、この会社では環境や条件にかかわらず生産性が高まるケースが続出したのです。研究者たちはこの結果に頭を悩ませましたが、従業員たちとの面談調査から「人間の本質」が浮かび上がってきました。つまり「人はパンのみにて生くるにあらず」です。 従業員たちは実験のために上司や仲間と会話を交わすことで関係性の深まりを感じていました。「私の仕事は注目されている」と思うことで、仕事の意味が変わっていったのです。職場の人間関係が良いと作業のミスが減ることも分かりました。この実験から「労働条件」よりも「職場の人間関係」のほうが生産性に大きく影響するという新しい見解に導かれました。 教会では生産性や、利益を追求することはありません。しかし「私の働きは神さまの目から見てふさわしいだろうか?」という神の御心を追求しています。それによって他人からの評価を気にすることから解放されます。一方で、人は一人で生きられないので「働き」を通して人との繋がりを意識せざるを得ません。働きを通して「隣人を自分のように愛する」こと、その実践の場となるのです。気落ちしている者を励まし、弱い者を助け、すべての人に対して寛大であるという関係性を保つことが、物質的な良い環境に優って、人々の心に平和を作ることになるのです。
《祈り》主よ、使徒パウロは人間関係について教えてくださいました。私たちは自分勝手には生きられません。気落ちしている人を励まし励まされて生きていく。弱い人を支え支えられて生きていく。私たち自身が気落ちもするし弱い人です。それでも今日も生きていきます。
牧師 和田一郎
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