おーい でてこーい
「覆われているもので現されないものはなく、隠れているもので知られずに済むものはない。」 (ルカによる福音書12章2節)
ある小説家に物語のアイデアが浮かんだ。「空に向かってボールを投げたら、自分のところに落っこちてきちゃった。」とつぶやいたのは作家の星新一。そして『おーい でてこーい』という次の、ショートショート小説を書きました。 ある台風の翌朝、村の古い社(ほこら)が崩れ、跡には深い穴だけが残った。狐の穴ではないかと「おーい でてこーい」と叫んだが返事はない。次に小さな石を投げ込んだが反響がない。紐を降ろしても、底まで届く気配がなく千切れてしまった。ゴミを紐で吊るして捨てて、紐が足りなくなったので引っ張ったら千切れてしまう。何を放り込んでも消えてなくなった。産業廃棄物が穴に運ばれてきたが、穴が埋まる気配は無く、都会のゴミ、警察は証拠品の処分に、犯罪者は証拠隠滅に穴を使った。都会の汚れが減り、空は徐々に青さを戻していった。ある日、高層ビル建設中の作業員の頭上から「おーい でてこーい」という声と小石が落ちて来たが、彼は気づかなかった・・・。 人は都合の悪い現実を穴に投げ込んで、忘れてしまおうと考えます。けれど神さまは、私たちの内面や隠された動機をすべてご存じです。それは恐れを与えるためではありません。神には隠し事ができないことは、私たちが赦しと回復を求められる相手が確かに存在するという慰めでもあります。 私たちの失敗や罪も、闇の中へと葬る必要はありません。隠したままにすると、どこかで必ず形を変えてやって来ます。しかし、神さまの前に差し出すなら、裁きではなく、癒しと新しい始まりが与えられます。神は、私たちが隠したいものを暴くためではなく、光に照らされて生きられるように導くため来られたのです。それがクリスマスの喜びです。
《祈り》主よ、私たちは罪を隠したい思いに駆られます。私たちの心のゴミ、人には言えない物事を、あなたの光で、赦しと癒しへと導いてください。光の中を歩む喜びと、赦されて生きる自由を、私たちに与えてください。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
ある小説家に物語のアイデアが浮かんだ。「空に向かってボールを投げたら、自分のところに落っこちてきちゃった。」とつぶやいたのは作家の星新一。そして『おーい でてこーい』という次の、ショートショート小説を書きました。 ある台風の翌朝、村の古い社(ほこら)が崩れ、跡には深い穴だけが残った。狐の穴ではないかと「おーい でてこーい」と叫んだが返事はない。次に小さな石を投げ込んだが反響がない。紐を降ろしても、底まで届く気配がなく千切れてしまった。ゴミを紐で吊るして捨てて、紐が足りなくなったので引っ張ったら千切れてしまう。何を放り込んでも消えてなくなった。産業廃棄物が穴に運ばれてきたが、穴が埋まる気配は無く、都会のゴミ、警察は証拠品の処分に、犯罪者は証拠隠滅に穴を使った。都会の汚れが減り、空は徐々に青さを戻していった。ある日、高層ビル建設中の作業員の頭上から「おーい でてこーい」という声と小石が落ちて来たが、彼は気づかなかった・・・。 人は都合の悪い現実を穴に投げ込んで、忘れてしまおうと考えます。けれど神さまは、私たちの内面や隠された動機をすべてご存じです。それは恐れを与えるためではありません。神には隠し事ができないことは、私たちが赦しと回復を求められる相手が確かに存在するという慰めでもあります。 私たちの失敗や罪も、闇の中へと葬る必要はありません。隠したままにすると、どこかで必ず形を変えてやって来ます。しかし、神さまの前に差し出すなら、裁きではなく、癒しと新しい始まりが与えられます。神は、私たちが隠したいものを暴くためではなく、光に照らされて生きられるように導くため来られたのです。それがクリスマスの喜びです。
《祈り》主よ、私たちは罪を隠したい思いに駆られます。私たちの心のゴミ、人には言えない物事を、あなたの光で、赦しと癒しへと導いてください。光の中を歩む喜びと、赦されて生きる自由を、私たちに与えてください。
牧師 和田一郎
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