使わなければ失うのです
「あなたに与えられた神の賜物を、再び燃え立たせなさい。」 (テモテへの手紙二 1章6節)
ある老人と画家の話があります。定年後に趣味の絵を楽しんでいる老人が、最近描いたばかりの自分の絵を有名な画家に見せました。しかし、画家は丁重に「これは人並みの出来ですね」と答えました。気にせず老人は、他の自分の絵も見せました。すると、その中の一枚に、画家は思わず目を奪われます。 「これは素晴らしい。若い画家の作品でしょう。このまま努力を重ねれば、大画家になれます。」しかし、それは老人が若い頃に描いた絵でした。老人は言います。「私は周りに反対されて、画家の道をあきらめたのです。」 老人の才能は消えていました。才能は使わなければ失うのです。 けれども、使徒パウロはテモテにこう語ります。「あなたの中にある神の賜物を、再び燃え立たせなさい」と。ここで言われているのは、「新しく」ではありません。「再び燃え立たせなさい」と言うのです。それはつまり、火は完全に消えてしまったのではなく、まだ残っているということです。人は、賜物を使わないでいると、それが弱くなったり、見えなくなったりします。 しかし、神が与えたものは、完全に無に帰してしまうわけではありません。それは炭火のように、静かに内に残っているのです。老人の話は、「失われたもの」に焦点を当てています。しかし、聖書は「もう一度始めることができる」と励まします。もしあの老人が、もう一度筆を取ったならどうでしょうか。若い頃と同じようには描けないでしょう。けれども、もう一度描き始めれば、内に残っていたものが再び動き出すはずです。 信仰も同じです。昔は祈っていた、昔は奉仕していた――そうしたものが、今は弱くなっているように感じるかもしれません。しかし、聖書は語ります。「もう一度燃え立たせなさい」と。神の賜物とは、一度離れたら終わりというものではありません。むしろ、気づいたその時が、再び火を起こす時なのです。
《祈り》主よ、あなたが私たち一人ひとりに与えてくださった賜物を、もう一度思い起こさせてください。弱くなっている心の火を、あなたの御霊によって再び燃え立たせてください。過去にとらわれず、今日から一歩踏み出す力をお与えください。
牧師 和田一郎
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発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
ある老人と画家の話があります。定年後に趣味の絵を楽しんでいる老人が、最近描いたばかりの自分の絵を有名な画家に見せました。しかし、画家は丁重に「これは人並みの出来ですね」と答えました。気にせず老人は、他の自分の絵も見せました。すると、その中の一枚に、画家は思わず目を奪われます。 「これは素晴らしい。若い画家の作品でしょう。このまま努力を重ねれば、大画家になれます。」しかし、それは老人が若い頃に描いた絵でした。老人は言います。「私は周りに反対されて、画家の道をあきらめたのです。」 老人の才能は消えていました。才能は使わなければ失うのです。 けれども、使徒パウロはテモテにこう語ります。「あなたの中にある神の賜物を、再び燃え立たせなさい」と。ここで言われているのは、「新しく」ではありません。「再び燃え立たせなさい」と言うのです。それはつまり、火は完全に消えてしまったのではなく、まだ残っているということです。人は、賜物を使わないでいると、それが弱くなったり、見えなくなったりします。 しかし、神が与えたものは、完全に無に帰してしまうわけではありません。それは炭火のように、静かに内に残っているのです。老人の話は、「失われたもの」に焦点を当てています。しかし、聖書は「もう一度始めることができる」と励まします。もしあの老人が、もう一度筆を取ったならどうでしょうか。若い頃と同じようには描けないでしょう。けれども、もう一度描き始めれば、内に残っていたものが再び動き出すはずです。 信仰も同じです。昔は祈っていた、昔は奉仕していた――そうしたものが、今は弱くなっているように感じるかもしれません。しかし、聖書は語ります。「もう一度燃え立たせなさい」と。神の賜物とは、一度離れたら終わりというものではありません。むしろ、気づいたその時が、再び火を起こす時なのです。
《祈り》主よ、あなたが私たち一人ひとりに与えてくださった賜物を、もう一度思い起こさせてください。弱くなっている心の火を、あなたの御霊によって再び燃え立たせてください。過去にとらわれず、今日から一歩踏み出す力をお与えください。
牧師 和田一郎
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