ゴリラは敗者を生まない
「平和を造る人々は、幸いである その人たちは神の子と呼ばれる。」 (マタイによる福音書5章9節)
ゴリラは体重200キロを超える巨大なオスを中心に、数頭のメスと子どもで群れを作って暮らしています。ゴリラのグループには、リーダーこそいるが、オスの間に序列はないのです。だからゴリラは、たとえ争いを起こしても、力の強さや年齢や性別によって負けることがない。勝者も敗者もつくらない。喧嘩になっても「まあまあ」とメスや子どもたちが間に入ると、オスたちは一応「これで収めておくか・・・」とむしろ仲裁を期待している。 だからゴリラには「負けた」という認識がなくて、メンツを潰さないようにできている。どちらかが勝とうとすれば、敗者が生まれる。しかし、その前に収めるのがゴリラのルールだそうです。ゴリラは勝敗をつけたくないから。「しゃあないな」という形で引き分けるのです。(『ゴリラは戦わない』山極壽一・小菅正夫) 私たち人間は、物事に白黒をつけ、勝ち負けをはっきりさせることによって、秩序や正しさを保とうとします。しかしその結果として、関係が壊れ、心に深い傷が残ることも少なくありません。イエスさまが語られた「平和を造る人々」とは、単に争いを避ける人ではありません。争いが起こりそうなところにあえて身を置き、その関係が壊れてしまわないように、つなぎ止めようとする人です。自分の正しさを押し通すのではなく、相手の顔を立て、関係を守る道を選び取る人です。 なぜなら、神ご自身が、私たちとの関係を回復するために、一方的に歩み寄ってくださったからです。イエスさまは群衆や宗教指導者に勝つことではなく、十字架において和解を選ばれました。そこにこそ、真の平和が生まれたのです。だからこそ、平和を造る人は「神の子と呼ばれる」と言われます。私たちの日常の中にも、小さな対立やすれ違いは数多くあります。そのとき勝とうとするのか、それとも「しゃあないな」と引いて関係を守ろうとするのか。その選びの中に、神の国の平和が現れていくのではないでしょうか。
《祈り》神さま、私たちの罪の根源は、誰かに勝とうとすることです。他人に勝とうとし、神さまに勝とうとして、自分を優位にしたいのです。勝てば敗者が生まれます。敗者を生まない、平和を造る者にさせてください。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
ゴリラは体重200キロを超える巨大なオスを中心に、数頭のメスと子どもで群れを作って暮らしています。ゴリラのグループには、リーダーこそいるが、オスの間に序列はないのです。だからゴリラは、たとえ争いを起こしても、力の強さや年齢や性別によって負けることがない。勝者も敗者もつくらない。喧嘩になっても「まあまあ」とメスや子どもたちが間に入ると、オスたちは一応「これで収めておくか・・・」とむしろ仲裁を期待している。 だからゴリラには「負けた」という認識がなくて、メンツを潰さないようにできている。どちらかが勝とうとすれば、敗者が生まれる。しかし、その前に収めるのがゴリラのルールだそうです。ゴリラは勝敗をつけたくないから。「しゃあないな」という形で引き分けるのです。(『ゴリラは戦わない』山極壽一・小菅正夫) 私たち人間は、物事に白黒をつけ、勝ち負けをはっきりさせることによって、秩序や正しさを保とうとします。しかしその結果として、関係が壊れ、心に深い傷が残ることも少なくありません。イエスさまが語られた「平和を造る人々」とは、単に争いを避ける人ではありません。争いが起こりそうなところにあえて身を置き、その関係が壊れてしまわないように、つなぎ止めようとする人です。自分の正しさを押し通すのではなく、相手の顔を立て、関係を守る道を選び取る人です。 なぜなら、神ご自身が、私たちとの関係を回復するために、一方的に歩み寄ってくださったからです。イエスさまは群衆や宗教指導者に勝つことではなく、十字架において和解を選ばれました。そこにこそ、真の平和が生まれたのです。だからこそ、平和を造る人は「神の子と呼ばれる」と言われます。私たちの日常の中にも、小さな対立やすれ違いは数多くあります。そのとき勝とうとするのか、それとも「しゃあないな」と引いて関係を守ろうとするのか。その選びの中に、神の国の平和が現れていくのではないでしょうか。
《祈り》神さま、私たちの罪の根源は、誰かに勝とうとすることです。他人に勝とうとし、神さまに勝とうとして、自分を優位にしたいのです。勝てば敗者が生まれます。敗者を生まない、平和を造る者にさせてください。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/

