もう一度立ち上がる

「ダビデは、イスラエルの長老や千人隊の長と共に行き、喜びのうちに、主の契約の箱をオベド・エドムの家から運び上げた。主の契約の箱を担ぐレビ人を、神が助けてくださったので、彼らは雄牛七頭と雄羊七匹をいけにえとして献げた。」 (歴代誌上15章25-26節)
 大切なことは失敗をしても、めげないで再挑戦することだ。 「マンガの神様」と呼ばれる手塚治虫は、人生で何度も再挑戦した人でした。アニメ制作会社「虫プロダクション」は倒産し、多額の借金を抱えました。さらに劇画ブームの中で、「手塚はもう古い」とまで言われ、漫画家としての評価も大きく落ち込みました。 しかし彼は、新しい表現に挑戦し『ブラック・ジャック』という代表作を生み出しました。ところが、その『ブラック・ジャック』でも大きな失敗を経験します。ある作品の中でロボトミー手術について誤った描写をしてしまい、厳しい批判を受けました。手塚自身も誤りを認めましたが、そのショックは大きく、連載終了の一因になったとも言われます。それでも彼は創作をやめませんでした。『火の鳥』や『アドルフに告ぐ』など、その後も多くの名作を世に送り出しました。 聖書のダビデもまた、失敗を経験した人物でした。契約の箱の運搬は最初、失敗しました。ダビデは神の定めた方法ではなく荷車で箱を運ぼうとしました。その結果、箱が傾いた時にウザが手を伸ばして触れてしまい、命を落とすという悲しい出来事が起こります。ダビデは計画を中断せざるを得ませんでした。しかし、神の言葉に立ち返り、レビ人が担ぐという本来の方法で再挑戦したのです。そして「神が助けてくださったので」運ぶことができたと告白します。 失敗しない人はいません。失敗から学ぶ人もいれば、学ばない人もいます。しかし大切なのは、「失敗したから終わり」ではなく、「失敗も経験のうち」とすることです。神さまは完全な人だけを用いられるのではなく、倒れても立ち上がろうとする人を支えてくださいます。ダビデは、そのことを私たちに教えてくれています。
《祈り》神さま、あなたは、失敗した私たちを見捨てることなく、再び立ち上がる力を与えてくださいます。過去の失敗に縛られることなく、そこから学び、あなたを信頼して新しい一歩を踏み出す力をお与えください。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/