それは役に立つのか?

「その時、あなたは主を畏れることを見極め 神の知識を見いだすだろう。 まさしく、主が知恵を授け 主の口から知識と英知が出る。」 (箴言2章5-6節)
「役に立たない、というのは、価値がないということではない」 問題<a²+b+3=(b²―c²)をみたす正の整数の組(a,b,c)をすべて求めよ>・・・数学オリンピックの問題です。勉強が苦手な生徒は往々にして、ある疑問にたどりつきます。つまり、何でこんな勉強をするのか? 将来、いったい何の役に立つというのか?10代の頃、私もよく、そんな言い訳のようなことを嘆いていた。しかし、ある数学者は「役に立たない、というのは、価値がないということではない」という。大切なのは何かを深く考えること。すぐに成果が出ずとも・・・(『数学者の言葉では』藤原正彦著)国際数学オリンピックは、高校生以下の生徒が2日間続けて合計6問を解くそうです。深遠な世界だと思いました。 箴言は、「主が知恵を授け、主の口から知識と英知が出る」と語ります。聖書が言う知恵とは、単なる知識や役に立つ技術ではありません。物事の本質を見抜き、神の御心を求めて生きる力です。その知恵は、すぐに利益を生み出すものとは限りません。しかし、それは人生の土台となり、人の人格を形づくり、生き方そのものを豊かにしていきます。 現代は「それは何の役に立つのか」とコスパで物事の価値を測りがちです。しかし神は、「役に立つか0」よりも、「あなたが神の知恵を愛すること」を大切にされます。祈ること、聖書を黙想すること、誰にも知られず善を行うことも、すぐには成果が見えないかもしれません。それでも、それらは神の前では決して無駄ではありません。その歩みは、やがて人生を支える揺るがない財産となるのですから。
《祈り》天の父なる神さま。目先の役に立つことだけで物事を測るのではなく、あなたが与えてくださる知恵を求める者としてください。深く考え、真理を愛し、あなたの御言葉に耳を傾ける者とさせてください。
牧師 和田一郎
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