船を造りたかったら
「幻がなければ民はちりぢりになる。」 (箴言29章18節)
「船を造りたかったら、人に木を集めてくるように促したり、作業や任務を割り振ったりするのではなく、果てしなく続く広大な海を慕うことを教えよ。」これは『星の王子さま』で知られるサン・テグジュペリの言葉です。 船を造るためには、木材を集めて、仕事を分担し、一つ一つの作業を進めなければなりません。しかし、それだけでは人の心は動かない。なぜ船を造るのか。その船でどこへ行こうとしているのか。目の前の作業の向こうに、果てしなく広がる海原が見えてくるとき、人の心は「しなくちゃ」から「したい」に変わり、自ら進んで働き始めます。 箴言は、「幻がなければ民はちりぢりになる」と語ります。ここでいう「幻」とは、自分勝手な夢や願望ではありません。神が示される御心、神が私たちを通して実現しようとしておられる未来です。幻を失った人々は、目の前の仕事だけに追われます。「なぜ自分ばかりがしなければならないのか」「これは誰の仕事なの?」「そこまでして続ける意味があるのか」と考えるようになります。仕事は義務となり、互いの欠点ばかりが目につき、心は次第に離れていきます。 しかし、神から与えられた幻を共に見つめるとき、神の国を建てる大切な働きになります。イエスさまは十二人の弟子たちを、村々へ派遣されました。そして、「神の国は近づいた」と宣べ伝え、汚れた霊を追い出す権能を授けられました。その先に「神の国」という大きな幻を示されたのです。弟子たちは、まだ未熟で、決して完全な者ではありませんでしたが、それでも、神の国の広大な海に心を引かれ、主イエスに従って、その一歩を踏み出したのです。
《祈り》天の神さま。私たちは日々の忙しさの中で、目の前の仕事だけに心を奪われます。どうか、神の国という広大な景色を、心に抱くことができますように。義務ではなく喜びをもってあなたに仕える者としてください。
牧師 和田一郎
ご感想は下まで(スマホ・パソコンの方向けです) forms.gle/EkE9N8gDaJQ7ee2L9
発行者名 高座教会 www.koza-church.jp/
「船を造りたかったら、人に木を集めてくるように促したり、作業や任務を割り振ったりするのではなく、果てしなく続く広大な海を慕うことを教えよ。」これは『星の王子さま』で知られるサン・テグジュペリの言葉です。 船を造るためには、木材を集めて、仕事を分担し、一つ一つの作業を進めなければなりません。しかし、それだけでは人の心は動かない。なぜ船を造るのか。その船でどこへ行こうとしているのか。目の前の作業の向こうに、果てしなく広がる海原が見えてくるとき、人の心は「しなくちゃ」から「したい」に変わり、自ら進んで働き始めます。 箴言は、「幻がなければ民はちりぢりになる」と語ります。ここでいう「幻」とは、自分勝手な夢や願望ではありません。神が示される御心、神が私たちを通して実現しようとしておられる未来です。幻を失った人々は、目の前の仕事だけに追われます。「なぜ自分ばかりがしなければならないのか」「これは誰の仕事なの?」「そこまでして続ける意味があるのか」と考えるようになります。仕事は義務となり、互いの欠点ばかりが目につき、心は次第に離れていきます。 しかし、神から与えられた幻を共に見つめるとき、神の国を建てる大切な働きになります。イエスさまは十二人の弟子たちを、村々へ派遣されました。そして、「神の国は近づいた」と宣べ伝え、汚れた霊を追い出す権能を授けられました。その先に「神の国」という大きな幻を示されたのです。弟子たちは、まだ未熟で、決して完全な者ではありませんでしたが、それでも、神の国の広大な海に心を引かれ、主イエスに従って、その一歩を踏み出したのです。
《祈り》天の神さま。私たちは日々の忙しさの中で、目の前の仕事だけに心を奪われます。どうか、神の国という広大な景色を、心に抱くことができますように。義務ではなく喜びをもってあなたに仕える者としてください。
牧師 和田一郎
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