証しする責任
「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。
わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイ28:19−20)
私をキリストに導いてくださったのはアロフス宣教師でした。
本当に素敵な方で、私たちの憧れの的でした。最初は英会話が目的でクラスに出ていたのですが、ある時、「私は死ぬことが怖くありません」とお話されたのをきっかけに、先生の信じているキリスト教に興味を持ち始めました。
「なぜ、あんな強がり言っているのだ」と、最初は反発する思いもありましたが、「この先生を動かしているのはいったい何なのだろう?」と思い始めたのです。
ある時、先生は大好きなピーナッツバターを買ったのです。ところが封を切ると、それは似て非なる物、お味噌だったそうです。
先生からそうした日本での不自由な生活の話などを聞けば聞くほど、「なぜ、そこまでして・・?!」と一層強く思いました。そして、「何かあるに違いない」と思い、本格的に聖書の話に熱心に耳を傾け、求道を始めるきっかけともなりました。
宣教師の先生方は、なぜ、そこまでして、生まれ故郷を離れて出かけていくのでしょうか?!
それは、「イエスさまを伝えるため」です。そして、よくよく考えてみるならば、誰よりもイエスさまご自身こそが、天にある父なる神さまの御側という「故郷」を離れ、人の姿になって生まれてきてくださった。
そして十字架にかかり、救いの道を開いてくださった。このようにして、私たちのもとに福音が届いたわけです。
そのイエスさまが残した命令が今日の御言葉です。今日もこの御言葉を覚え、主の証し人として遣わされていきましょう。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘