使命を果たす神の言葉の力
「雨も雪も、ひとたび天から降れば/むなしく天に戻ることはない。それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ/種蒔く人には種を与え/食べる人には糧を与える。
そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も/むなしくは、わたしのもとに戻らない。それはわたしの望むことを成し遂げ/わたしが与えた使命を必ず果たす。」
(イザヤ55:10−11)
イエスさまは、宣教活動に出られる前に、洗礼者ヨハネから洗礼をお受けになりました。その時、聖霊が鳩のように降り、天からの御声を耳にされました。
これはイエスさまにとって決定的な神の愛を体験する出来事となったことだと思います。
そして、その直後に悪魔の誘惑がありました。その誘惑の特徴を一言で表すと、それは「これはわたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ」との神の宣言に対する攻撃です。
悪魔は、「もし神の子なら」、「もし神の子なら」、「もしひれ伏して拝むなら」と、イエスさまが「神の子」であることは事実に疑問を投げかけ混乱させようとしたのです。
私たちにとって大切なことは、神さまの言葉を信じるのか、それとも悪魔の言葉を信用するのか、ということです。
ところで今日の聖句は御言葉の力を証しするものです。
「わたしの口から出るわたしの言葉も むなしくは、わたしのもとに戻らない。それはわたしの望むことを成し遂げ わたしが与えた使命を必ず果たす。」
私たち人の言葉は、それが実現するかどうかはっきりしたことは言えません。でも神さまの言葉は、イコール出来事である、と聖書は教えます。
ヘブライ語の「言葉」と「出来事」とは両方とも同じ「ダーバール」という言葉で表します。
つまり、神さまの口から発せられた言葉は、その言葉を発したのが神さまであるが故に、出来事となる、というのが聖書の教えです。
私たちは常に、御言葉の方を信じていきましょう。
いってらっしゃい。
牧師 松本雅弘